かよいあきない【通ひ商ひ】
行商。また、行商人。「この二十年ばかりも江州に—」〈浮・織留・一〉
かよいおとこ【通ひ男】
女のもとにひそかに通ってくる男。「踏み分くる忍び路に、—のあるよな」〈浄・井筒業平〉
かよいおんな【通ひ女】
男がときどき通っていくために囲っておく女。かこいもの。かよいめ。「下屋敷に置かせられ、—にあそばせ」〈浮・椀久一世〉
かよいぐち【通い口】
茶室で、亭主側が点茶 (てんちゃ) ・炭点前 (すみてまえ) 以外の用事で席内へ出入りする口。給仕口。禿口 (かむろぐち) 。
かよいぐるま【通ひ車】
《深草少将が小野小町のもとに、99夜通ったという故事から》ある場所、特に、女のもとへ通っていく車。「—は小町があだの情に乗せられ」〈浄・歌念仏〉
かよいげいこ【通い稽古】
1 先生・師匠の所に通って学ぶこと。 2 先生・師匠が弟子の所に通って教えること。出稽古。
かよいじ【通い路】
行き通う道。通路。「雲の—」「恋の—」
かよいだる【通い樽】
1 酒屋から得意先へ配達するときに用いる酒樽。 2 祝儀に用いる酒樽。
かよいちょう【通い帳】
1 掛け買いの月日・品名・数量・金額などを記入して、金銭を支払うときの覚えとする帳簿。 2 預金の出し入れを記入する帳簿。通帳。
かよいづめ【通い詰め】
ある期間、同じ所に頻繁に通うこと。