もくしぶんがく【黙示文学】
後期ユダヤ教や初期キリスト教で発達した宗教文学。象徴的言語・表現で神の啓示を述べている。旧約聖書の「ダニエル書」、新約聖書の「ヨハネ黙示録」など。啓示文学。
もくしろく【黙示録】
1 新約聖書の最後の一書。95年ごろローマの迫害下にある小アジアの諸教会のキリスト教徒に激励と警告を与えるために書かれた文書。この世の終末と最後の審判、キリストの再臨と神の国の到来、信仰者の勝利など、預言的内容が象徴的表現で描かれている。ヨハネ黙示録。アポカリプス。 2 転じて、破滅的な状況や世界の終末などを示したもののこと。
もくしろくのどうくつ【黙示録の洞窟】
《Spilaio Apokalipsis/Σπήλαιο Αποκάλυψης》ギリシャ東部、エーゲ海に浮かぶパトモス島にある洞窟。紀元1世紀末に聖ヨハネが同島に流刑にされ、この地で神の啓示を受けて黙示録を書いたとされる。1999年に「パトモス島の神学者聖ヨハネ修道院と黙示録の洞窟の歴史地区(コーラ)」として世界遺産(文化遺産)に登録された。