動詞の活用形式の一。語形が、文語では「せ・し・す・する・すれ・せよ」、口語では「し(せ・さ)・し・する・する・すれ・しろ(せよ)」のように、文語では五十音サ行のシ・ス・セ三段の音で、口語ではサ・シ・ス・セ四段の音で語形変化する類例のない活用。この活用をする動詞は、文語では「す(為)」「おはす」、また、中古の「います」、口語では「する」だけであるが、和語・漢語・外来語や、名詞・副詞など他の品詞の語について、多くの複合動詞がつくられる。「恋す(る)」「啓す」「熱する」「びくびくする」「ドライブする」など。「甘んずる」「応ずる」などザ行に活用するものも含む。サ変。