いとうそうかん【伊藤宗看】
[1618〜1694]江戸前期の将棋棋士。家元伊藤家の祖。幼少のとき大橋宗桂に師事、のち3世名人になった。
いとうだいすけ【伊藤大輔】
[1898〜1981]映画監督。愛媛の生まれ。サイレント時代劇に斬新な内容と手法とを持ち込んだ「忠次旅日記」三部作や、社会主義的傾向の時代劇で知られる。代表作は「斬人斬馬剣」「侍ニッポン」「王将」「徳川家康」など。
いとうたかみ【伊藤たかみ】
[1971〜 ]小説家・児童文学者。兵庫の生まれ。本名、伊藤学。早稲田大学在学中に「助手席にて、グルグル・ダンスを踊って」でデビュー。「八月の路上に捨てる」で芥川賞受賞。児童文学に「ミカ!」「ぎぶそん」などがある。
いとうたんあん【伊藤坦庵】
[1623〜1708]江戸前期の儒学者。京都の人。名は宗恕。初め医師となったが、のち、福井藩に儒官として仕えた。師の江村専斎の談話を集めた「老人雑話」の編者。著「坦庵遺稿」。
いとうちゆう【伊藤痴遊】
[1867〜1938]講談師・政治家。武蔵の生まれ。本名、仁太郎。衆議院議員に当選してから大衆の政治意識高揚のために、政治講談を行う。
いとうとうがい【伊藤東涯】
[1670〜1736]江戸中期の儒学者。京都の人。仁斎の長子。名は長胤。父の学説を継承、大成させた。著「古学指要」「弁疑録」「操觚字訣 (そうこじけつ) 」など。
いとうのえ【伊藤野枝】
[1895〜1923]婦人運動家。福岡の生まれ。平塚らいてうらの青鞜社に加わり、婦人解放運動に参加。大杉栄と結婚し、夫とともにアナーキズム運動に従事。大正12年(1923)の関東大震災直後、憲兵の甘粕 (あまかす) 大尉に夫らとともに殺された。→甘粕事件
いとうばいう【伊藤梅宇】
[1683〜1745]江戸中期の儒学者。京都の人。仁斎の次子。名は長英。歴史・有職 (ゆうそく) 故実に詳しかった。著「見聞談叢」など。
いとうひろぶみ【伊藤博文】
[1841〜1909]政治家。山口の生まれ。吉田松陰に学び、倒幕運動に参加。のち明治憲法立案に当たる。明治18年(1885)内閣制度を創設、初代総理大臣となった。枢密院・貴族院の初代議長を歴任。のち、立憲政友会を組織し、総裁に就任。日露戦争後、初代韓国統監となったが、ハルビンで韓国の独立運動家安重根に暗殺された。
いとうらんぐう【伊藤蘭嵎】
[1694〜1778]江戸中期の儒学者。京都の人。仁斎の第5子。名は長堅。兄東涯に学び、和歌山藩主に仕えた。著「書反正」「詩古言」など。