外の面(とのも)
の例文・使い方・用例・文例(1)
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・・・兄は静かに書をふせて、かの小さき窓の方へ歩みよりて外の面を見ようとする。窓が高くて背が足りぬ。床几を持って来てその上につまだつ。百里をつつむ黒霧の奥にぼんやりと冬の日が写る。屠れる犬の生血にて染め抜いたようである。兄は「今日もまたこうして暮・・・
夏目漱石
「倫敦塔」
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