しょうぶあわせ【菖蒲合(わ)せ】
⇒根合わせ
しょうぶいろ【菖蒲色】
ショウブの花のような色。鮮やかな青紫色。
しょうぶうち【菖蒲打ち】
端午の節句に行われた男の子の遊び。ショウブの葉を編んで縄状にし、地面にたたきつけて大きな音の出たものを勝ち、または切れたほうを負けとした。菖蒲叩 (たた) き。《季 夏》「御城下やここの辻にも—/水巴」
しょうぶうらない【菖蒲占い】
占いの一。端午の節句に、ショウブを結んで「思うこと軒のあやめにこと問わんかなわばかけよささがにの糸」と唱えて、そのショウブにクモが網を張れば思うことがかなうしるしであるとした。あやめのうら。
しょうぶがさね【菖蒲襲】
「あやめがさね」に同じ。
しょうぶがた【菖蒲形】
1 ショウブの葉の形に似ていること。特に、刀身についていう。 2 馬具の名。銀面の上部につけて、馬の額に当てるもの。あやめがた。
しょうぶがたな【菖蒲刀】
「あやめがたな」に同じ。《季 夏》
しょうぶかぶと【菖蒲兜】
1 端午の節句にショウブで兜 (かぶと) の形に作ったもの。 2 端午の節句に飾る兜。《季 夏》
しょうぶがわ【菖蒲革】
《「しょうぶかわ」とも》 1 型染めの藍革の一。地を藍で染め、ショウブの葉や花の文様を白く染め抜いたシカのなめし革。「菖蒲」の音が「尚武」に通じるところから、多く武具に用いた。 2 1に似せて染めた布地。下級武士の袴地 (はかまじ) などに用いた。 3 江戸時代、足軽・見付番・若党などのこと。
しょうぶきり【菖蒲切り】
昔、端午の節句に、男の子が印地 (いんじ) 打ちをしたあとで、菖蒲刀で切り合った遊び。