・・・ 倫理学史にはフリードリッヒ・ヨードルの『倫理学史』、ヘンリイ・シヂウィックの『倫理学史の輪郭』、ニコライ・ハルトマンの『独逸観念論史』等がある。邦文には吉田博士の『倫理学史』、三浦藤作の『輓近倫理学説研究』等があるが、現代の倫理学、特・・・ 倉田百三 「学生と教養」
・・・た尊敬すべきローザでさえも、当時のまだ方向が決定しなかったドイツの運動の段階においてはさけがたいものであったろう或る種の制約をうけていたことを、手紙の多くの箇所に、特に彼女がゲーテの自然科学を研究した観念論者らしい態度に賛同し、自分も環境を・・・ 宮本百合子 「生活の道より」
・・・の階級的特性によって、文学哲学の如く高度に発展した形態にあってはごく僅かのブルジョア・インテリゲンツィア婦人しか包括し得ないと同時に、それらの彼女らは謂わばブルジョア文化の精華として多分に、ブルジョア観念論的世界観に毒されたものを持っている・・・ 宮本百合子 「婦人作家は何故道徳家か? そして何故男の美が描けぬか?」
若い息子 は、革命は不可避であるという自由主義的インテリゲンツィアの認識を基本としているものである。 「若い息子」について。○ボグダーノフのみが彼の主観的観念論によって、過去の遺産をプロレタリア文化建設・・・ 宮本百合子 「「若い息子」について」
出典:青空文庫