くらまいし【鞍馬石】
鞍馬から産する閃緑岩 (せんりょくがん) 。風化して褐色を帯びる。庭石にする。
くらまごけ【鞍馬苔】
イワヒバ科の常緑、多年生のシダ。山地の樹林下に生える。茎は地をはい、分枝して苔のように広がる。葉は鱗片 (りんぺん) 状。小枝の先に胞子穂をつける。鞍馬山で発見された。叡山 (えいざん) 苔。愛宕 (あたご) 苔。
くらまでら【鞍馬寺】
京都市左京区鞍馬本町にある寺。鞍馬弘教 (こうきょう) の本山。もと天台宗。山号は松尾山。開創は宝亀元年(770)、開山は鑑真 (がんじん) の弟子鑑禎と伝える。平安京北方鎮護の寺として、のちに融通念仏の道場ともなり朝野の信仰を集めた。竹切祭や鞍馬の火祭は有名。
くらまてんぐ【鞍馬天狗】
昔、鞍馬の僧正谷 (そうじょうがたに) に住んでいたという天狗。 [補説]作品名別項。→鞍馬天狗
くらまのたけきり【鞍馬の竹伐り】
⇒竹切祭 (たけきりまつり)
くらまのひまつり【鞍馬の火祭】
鞍馬寺境内にある由岐神社で、10月22日夜に行われる祭礼。若者が松明 (たいまつ) をかついで回り、沿道に立て並べた松明の列に火をつけ、一面が火の海となった中を神輿 (みこし) が渡御する。《季 秋》
くらまはちりゅう【鞍馬八流】
剣術の流派の一。平治年間(1159〜1160)、鬼一法眼が鞍馬の僧八人に秘伝を授けたことからの称といわれる。
くらままいり【鞍馬参り】
「鞍馬詣 (くらまもう) で」に同じ。
くらまもうで【鞍馬詣で】
鞍馬寺へ参詣すること。鞍馬参り。
くらまやま【鞍馬山】
京都市北部の山。標高570メートル。中腹に鞍馬寺がある。牛若丸(源義経)が天狗 (てんぐ) から武技を学んだ伝説で知られる。暗部山 (くらぶやま) 。