《他の語の下に付いて複合語をつくるときは、一般に「だか」となる》
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1 数量・金額などを合計したもの。収穫量や知行 (ちぎょう) の額、また金銭の総額など。「生産—」「石 (こく) —」「現在—」
「持ち出した資本の—迄話した」〈漱石・門〉
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2 基準となる額に比べて高値であること。「五円—の相場」
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3 程度の高いこと。また、限度・限界。
㋐物事のゆきつくところ。つまるところ。
「死ぬるを—の死出の山」〈浄・曽根崎〉
㋑せいぜいのところ。→高 (たか) が
「二、三年は稽古だの何だのと何にもならねえ。十両が—だ」〈洒・通神蔵〉
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4 物事の要点や、あらまし。大略。
「—をさへのみこめば、その上は時の才覚」〈浄・娥歌かるた〉
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5 名詞・動詞の上に付いて複合語をつくる。
㋐形や位置が高い意を表す。「—殿」「—照らす」
㋑音声が大きい意を表す。「—笑い」「—話」「—鳴る」
㋒りっぱだという意のほめことばとして用いる。「—知る」「—敷く」