ただよ・う〔ただよふ〕【漂う】

の解説

［動ワ五（ハ四）］

1. １ 空中・水面などに浮かんで揺れ動く。一つ所にとどまらずゆらゆら動いている。「波のまにまに—・う」「空を—・う雲」

1. ２ あてもなくあちこち歩く。さまよう。「異郷に—・う」「他国を—・い歩く」

1. ３ 香りなどが風に運ばれたりしてそのあたりに満ちる。「梅の香が—・う」

1. ４ ある雰囲気やけはいがそのあたりに満ちている。そのあたりに何となく感じられる。「妖気が—・う」「険悪な空気が—・う」

1. ５ 落ち着かない。不安定である。

   1. 「そのすぢとも見えず—・ひたる書きざま」〈源・常夏〉

1. ６ ひるむ。たじろぐ。

   1. 「少しも—・はず戦ひける間、人馬共に気疲れて」〈太平記・一四〉

出典：デジタル大辞泉（小学館）

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