出典:デジタル大辞泉(小学館)

[形][文]おとな・し[シク]《「おとな(大人)」の形容詞化で、大人らしいが原義》
  1. 性質や態度などが穏やかで従順なさま。「内気で―・い子」「―・く従う」

  1. 騒いだりしないで、静かなさま。比喩的にも用いる。「もう少し―・くしていなさい」「健康なときは―・い細菌も体調を崩すと活発に活動を始める」

  1. 色・柄などが落ち着いた感じがするさま。また、大胆さがあまり感じられないさま。「―・い色合い」「―・い着こなし」

  1. 他と比べて際だったところがないさま。抑制しているように感じられるさま。「―・い試合運び」「性能テストでは―・い数値が並ぶが、実際使ったときの感じは数値以上だ」

  1. 大人びている。大人っぽい。

    1. 「年のほどよりはいと―・しく」〈紫式部日記

  1. 思慮分別のある年長者らしい。主だっている。

    1. 「―・しき侍 (さぶらひ) どもをば、太政大臣、左大臣、大納言になし」〈保元・中〉

[派生]おとなしげ[形動]おとなしさ[名]

出典:青空文庫