あ【痾】
病気。特に、こじれて長引く病気。「家居して—を養い」〈竜渓・経国美談〉
あ【痾】
[音]ア(呉)(漢) やまい。こじれた病気。「旧痾・宿痾・沈痾」
ああ【嗚呼/噫】
[感] 1 物事に深く感じたり驚いたりした気持ちを直接表す語。「—、わが故郷の山々よ」 2 呼びかけに用いる語。「—君、君」 3 同意したり肯定したりする応答の語。「—、わかったよ」
ああぎょくはいにはなうけて【あゝ玉杯に花うけて】
佐藤紅緑の児童文学作品。「少年倶楽部」誌に昭和2年(1927)5月号から翌昭和3年(1928)4月号まで連載。理想に向かって努力する少年たちの友情を描いて人気を博した。単行本は昭和3年(1928...
あい【愛】
1 親子・兄弟などがいつくしみ合う気持ち。また、生あるものをかわいがり大事にする気持ち。「—を注ぐ」 2 (性愛の対象として)特定の人をいとしいと思う心。互いに相手を慕う情。恋。「—が芽生える」...
ああ
1〔感動したり,嘆いたりして〕ah!; oh!(▼擬音語.ahはしばらく前から感じていた気持ちを表し,ohよりも感慨深い)ああ,うれしいOh, I'm so glad!ああ,うらやましい(Oh,...
愛
1〔かわいがり慈しむ気持ち〕love ((for));〔持続的で穏やかな〕affection ((for, toward))母の子への愛a mother's love [affection] f...
愛想
1〔人当たりのよいこと〕amiability;〔お世辞〕a compliment ⇒おあいそ(お愛想)1愛想のよい〔気立てがよくやさしい〕amiable/〔好意的で気やすく話せる〕affable...
間
1〔二つの物・場所にはさまれた部分〕between間にテニスコートのある二つの建物two buildings with a tennis court 「in between [between t...
相次いで
子供たちが相次いで病気になったThe children became ill one after another.相次いで3人の客が来たI had three visitors 「in succ...
きぶん【気分】
[共通する意味] ★ある物事に接して抱く心の動き。[英] a feeling; mood(気分)[使い方]〔気持ち〕▽あなたに対する気持ちは変わらない▽今の気持ちを聞かせてほしい〔心持ち〕▽ほめ...
きもち【気持ち】
[共通する意味] ★ある物事に接して抱く心の動き。[英] a feeling; mood(気分)[使い方]〔気持ち〕▽あなたに対する気持ちは変わらない▽今の気持ちを聞かせてほしい〔心持ち〕▽ほめ...
ここち【心地】
[共通する意味] ★ある物事に接して抱く心の動き。[英] a feeling; mood(気分)[使い方]〔気持ち〕▽あなたに対する気持ちは変わらない▽今の気持ちを聞かせてほしい〔心持ち〕▽ほめ...
こころもち【心持ち】
[共通する意味] ★ある物事に接して抱く心の動き。[英] a feeling; mood(気分)[使い方]〔気持ち〕▽あなたに対する気持ちは変わらない▽今の気持ちを聞かせてほしい〔心持ち〕▽ほめ...
きおん【気温】
[共通する意味] ★温かさ、冷たさの度合い。[英] temperature[使い方]〔温度〕▽給湯の温度をあげる▽高い温度▽温度計〔気温〕▽気温の変化が激しい▽今日の気温▽最高気温[使い分け]【...
うこさべん【右顧左眄】
右を見たり左を見たりして、ためらい迷うこと。また、まわりの情勢や周囲の思惑・意見を気にして、なかなか決断できないでいること。▽「顧」は気にかけて振り返る、気になって見る意。「眄」は気にかけて流し目でちらりと見ること。「左眄右顧さべんうこ」ともいう。
かいししんろう【海市蜃楼】
蜃気楼しんきろうのこと。実体や根拠などがなく、むなしくうつろなもののたとえ。また、現実性のない考えなどのたとえ。▽「海市」「蜃楼」ともに蜃気楼の意。大気の密度などが異なることによって起こる光の異常屈折現象で、砂漠や海上の空中などで物体の像が実際とは違った場所に現れる現象。「蜃」はおおはまぐり。古代中国ではこれの吐き出す息で蜃気楼ができると考えられていた。「蜃楼海市しんろうかいし」ともいう。
けんにんしっちょく【堅忍質直】
何事にも我慢強く堪え忍び、飾り気がなくまっすぐな気性をしているさま。また、その性質。▽「堅忍」は意志がきわめて強く、じっと堪え忍ぶこと。我慢強いこと。「質直」は飾り気がなくまっすぐな気性。地味で正直なさま。「質」は質朴、飾り気がないの意。
しんきいってん【心機一転】
ある動機をきっかけとして、すっかり気持ちがよい方向に変わること。また、あることをきっかけに、すっかり気持ちや心をよいほうに入れかえること。▽「心機」は心の働き・心のはずみ・気持ち。「一転」はまったく変わる、がらりと変わること。
ゆだんたいてき【油断大敵】
注意を少しでも怠れば、思わぬ失敗を招くから、十分に気をつけるべきであるという戒め。▽「油断」は気をゆるめること。油断は大失敗を招くから、どんなものより恐るべき敵として気をつけよ、という意。
おかだ‐たけまつ【岡田武松】
[1874〜1956]気象学者。千葉の生まれ。長く中央気象台長を務め、日本の気象観測制度を確立。文化勲章受章。著「日本気候論」など。
ケッペン【Wladimir Peter Köppen】
[1846〜1940]ドイツの気候学者。ロシア生まれ。植物分布と気候との関係を研究し、世界の気候帯区分を提唱した。→ケッペンの気候区分
せきぐち‐りきち【関口鯉吉】
[1886〜1951]天文・気象学者。東京の生まれ。気象学に天文学的測定法を導入、富士山頂の気象観測を開始した。東大教授・中央気象台長・東京天文台長を歴任。著「太陽」「天体物理学」など。
ふじわら‐さくへい【藤原咲平】
[1884〜1950]気象学者。長野の生まれ。中央気象台長。気象学の普及に貢献したほか、渦の研究で知られる。著「雲」「群渦」「日本気象学史」など。
ミッチェル【Wesley Clair Mitchell】
[1874〜1948]米国の経済学者。制度学派の代表者の一人。景気循環の統計的研究を行った。著「景気循環」。
胃腸検査の目的
便潜血は、食道や胃などの消化管の潰瘍やポリープ、がんなど、出血を伴う消化管の病気を調べる検査です。胃や腸などの消化管に出血があると、便に血が混じります。便潜血では、採取した便に試薬を使い、その変化から出血しているかどうかを判定します。 腹部単純X線検査では、横隔膜や腹部のガスの状態、腎臓や腰椎、骨盤の形状などを調べ、病変をチェックします。上部消化管X線造影撮影と上部消化管内視鏡検査は、いずれも食道、胃、十二指腸の病変を調べるための検査です。 便潜血は、潜血が確認されなければ「陰性」と判定されます。 腹部単純X線検査、上部消化管X線造影撮影、上部消化管内視鏡検査は、病変が確認されなければ「異常所見なし」と判定されます。 便潜血で陽性となる要因には、消化管の潰瘍やポリープ、がんなどが考えられます。 腹部単純X線検査で異常がみられる場合は、ガスのたまる腸閉塞、腹水のたまる腹膜炎などが疑われます。腎結石や胆石のときは、結石の病変がはっきりした白い陰影として映ります。 上部消化管X線造影撮影と上部消化管内視鏡検査では、食道炎、食道がん、食道静脈瘤など食道の病気、胃炎、胃潰瘍、胃がん、胃ポリープなど胃の病気、十二指腸潰瘍など十二指腸の病気があると、異常所見がみられます。
胃と大腸の病気(胃がん/急性胃炎/胃潰瘍/大腸ポリープ/結腸がん/虫垂炎/直腸がん)
胃と大腸の内側は表面を粘膜で覆われていますが、異変には非常にデリケートにできています。 そのため、胃は暴飲暴食などの刺激で胃粘膜が傷つきやすく、病的な変化をおこすと、痛みが生じたり、胸やけや吐き気など不快な症状が現れます。また、大腸は腹痛をはじめ、下痢や便秘、お腹が張った感じ、下血(血便)などの症状が現れます。 しかし、胃、大腸ともにがんやポリープなどができた場合、早期には自覚症状が現れにくく、病気を進行させてしまう恐れがあります。普段、異変を感じないからといって、胃や腸が丈夫だと過信はせずに定期的に検診を受けるよう心がけましょう。 胃壁の最も内側にある粘膜内の細胞が、何らかの原因でがん細胞となり、無秩序に増殖を繰り返すのが胃がんです。 がんは、はじめは30~60μm(1μmは1000分の1mm)の大きさから出発し、5㎜程度の大きさになったころから発見が可能になります。 がんは胃壁の外に向かって、粘膜下層、筋層、漿膜下層(しょうまくかそう)、漿膜へと徐々に深く広がり始めます。がんの深さが粘膜下層までのものを「早期胃がん」、粘膜下層を超えて筋層より深くに及ぶものを「進行胃がん」といいます。 早期胃がんは、診断・治療上の必要から、その病変部の表面の形状によって隆起型、表面隆起型、表面陥凹(かんおう)型、陥凹型に分類されます。 早期胃がんに特有の症状はありません(多くの場合、無症状です)。胸やけやげっぷ、食欲不振など胃炎とよく似た症状がでるケースもありますが、これは粘膜の炎症に関係したものです。 暴飲暴食や香辛料など刺激の強い食品、薬、ストレスなどが原因で胃粘膜に急性の炎症がおきた状態です。主な症状はみぞおちの下辺りの痛み、吐き気や嘔吐ですが、時に吐血・下血(血便)がみられます。 ストレスなどが原因で胃の粘膜がただれ、深い欠損が生じた状態です。重症になると胃壁に穴があく(穿孔(せんこう))こともあります。みぞおちの下辺りの痛み(食後1~2時間に増強)、胸やけ、げっぷなどが典型的な症状で、吐血・下血がみられることもあります。 結腸に発生するがんで、発生部位により右側結腸がん(上行結腸がん)、左側結腸がん(下行結腸がん、S状結腸がん)と呼ばれます。とくにS状結腸にはがんができやすく、直腸がんと合わせて大腸がん全体の約7割を占めます。 多くの場合、初期には無症状です。この部位にある内容物(便)は液状であり、比較的腸管が太いため、がんができても閉塞することはあまりありません。ただし、進行すると右下腹部のしこり、便秘や下痢、黒色便、貧血などの症状がみられます。 初期症状は下血(血便あるいは血液と粘液が混じった粘血便)です。この部位にある内容物(便)は固形で腸管も細いため、がんができると狭くなったり閉塞することがよくあります。そうなると便秘と下痢を繰り返したり、腹痛がしたり、便とガスが出なくなったりします。 盲腸の下にある腸管の一部・虫垂が細菌やウイルスに感染して炎症をおこし、化膿した状態です。主な症状は腹痛(初期にみぞおちやへその辺りから痛みだし、右下腹部へと移動)、吐き気、嘔吐です。炎症が進むにつれ、37~38℃の発熱がみられます。 大腸の粘膜から発生する隆起した突出物(腫瘤)を大腸ポリープといいます。 大腸ポリープは、がん化することはない"非腫瘍性ポリープ"とがん化する"腫瘍性ポリープ"に大別されます。 非腫瘍性ポリープには、若年性ポリープ(幼児、小児の直腸にできる)、炎症性ポリープ(大腸炎が治る過程でできる)、過形成ポリープ(高齢者の直腸にできる)があります。 腫瘍性ポリープは腺腫ともいいます。大腸ポリープの約8割は腺腫です。腺腫のほとんどが1cm以下の大きさですが、2cm以上に成長するとがん化の可能性が高くなります。大腸がんの多くはこの腺腫から発生すると考えられています。 大腸ポリープの形状は、茎のあるものや扁平なものまでさまざまです。加齢とともに増加する病気で、多くは無症状ですが、まれに下血がみられます。 大腸の終末部・直腸にできるがんです。固形状になった便が病変部を刺激するため、早期に下血(血便、粘血便)がみられることがよくあります。がんが大きくなって腸管を詰まらせると便秘と下痢を繰り返したり、排出された便が普段より細くなります。また、がんがあるため、排便しても腸に便が残っている感じがします。
咽頭・喉頭の3つのはたらき
鼻腔、口腔から食道の上端までを咽頭と呼びます。 咽頭は、食物を食道に送る通路と、空気を気管に送る通路が交差する場所です。 咽頭の中ほどにある軟口蓋と、喉頭の上部にある喉頭蓋を使って、鼻腔から運ばれた酸素を気管へ、口腔から運ばれた食物を食道へと、それぞれ振り分けています。 口や鼻から酸素を取り入れる際に侵入する病原菌に対し、その防御機構として、のどにはリンパ球の集合組織である扁桃があります。 扁桃には、咽頭扁桃、耳管扁桃、口蓋扁桃、舌根扁桃の4種類があります。俗に"扁桃腺"と呼ばれるのは口蓋扁桃のこと。口を開けたときに喉の奥、両側に見える部分です。 喉頭は、咽頭の下、気管への入り口付近にあり、甲状軟骨、輪状軟骨などの軟骨に囲まれています。 成人男性では、甲状軟骨の一部が突起して首の全面に飛び出しており、"のどぼとけ"と呼ばれています。 哺乳類は喉頭をもちますが、その形状は咽頭のなかに高く飛び出す形で鼻腔の後ろにはまりこんでおり、空気を通すだけのはたらきです。 人間の喉頭は低く、咽頭のなかにわずかに飛び出している形状になっています。そのため、通常、人間の喉頭は咽頭のなかで開いており、食物が通るときだけ喉頭蓋によってふさがれるというしくみになっています。空気と食物の通り道で、その交通整理をするのが喉頭というわけです。 声帯は、喉頭の中央にあるひだ状(声帯ひだ)の器官で、弾力性の高い筋肉からできています。 前方は甲状軟骨、後方は披裂軟骨につながっています。左右の声帯ひだの隙間が声門です。 喉頭筋が声帯を開閉させて、声門が伸縮します。呼吸時には大きく開き、声を出すときにはゆるやかに開閉します。肺から吐き出された空気がゆるやかに開閉される声門を通るとき、声帯に振動を与え、声となって発せられます。 声は、出すときに声帯が振動する数やその大きさにより、高低、大小の違いがあります。 声帯の長さは男性およそ20mmに対し、女性はおよそ16mm。その厚みも若干男性のほうが厚く、女性が薄くなっています。女性のほうが声帯は振動しやすく、高い声になります。思春期以降の男性はのどぼとけができることから、より声帯が長く、厚くなり、振動しにくくなるため、声が低くなります。 声門が閉じて、声帯の振幅が大きいと声は大きく、声門を少し開いて、振幅が小さいと声は小さくなります。 カラオケで熱唱したり、大声で怒鳴ったり……。そんな声の酷使が粘膜の充血をまねきます。 粘膜が充血した状態のまま、さらに大声を張り上げるなどして、声帯に激しい刺激が加わると、粘膜下の血管が傷害されて血腫ができます。 安静にしていれば、血腫が吸収される可能性もありますが、そのまま声帯を酷使し続けるとポリープ(良性腫瘍)になります。 声帯ポリープの症状は、主に声がれですが、同時にのどや発声時の違和感などの症状が出る場合もあります。 治療法としては、一般的には、喉頭顕微鏡下手術(ラリンゴマイクロサージェリー)が用いられますが、手術を希望しない場合や、全身麻酔が不可能な場合は、外来でファイバースコープを用いた摘出術を行います。 手術後は、声帯の傷の安静のため、1週間前後の沈黙期間が必要になります。 予防法としては、声をなるべく使わないようにし、声やのどに違和感があるときは、のどの安静を心がけます。また、お酒やたばこも控えるようにします。 のどを安静にしてから2週間たっても改善されないようなら、耳鼻咽喉科を受診し、喉頭がんなどほかの病気がないか、検査が必要です。