あこぎ‐が‐うら【阿漕ヶ浦】
三重県津市東部一帯の海岸。伊勢神宮に供える魚をとる漁場として、殺生禁断の地であった。[歌枕]「いかにせん—のうらみても度かさなれば変はる契りを」〈新千載・恋五〉
うとう‐やすかた【善知鳥安方】
奥州外ヶ浜にいたという海鳥。鴨ほどの大きさで、親鳥が「うとう」と鳴くと子の鳥は「やすかた」と答えたという。「そもそも—の、とりどりに品変はりたる殺生の中に」〈謡・善知鳥〉
かい【戒】
[常用漢字] [音]カイ(漢) [訓]いましめる 1 よくない事態に備えて気を引き締める。「戒厳・戒心/警戒・厳戒・哨戒(しょうかい)」 2 (「誡」と通用)過ちのないように注意を与える。いまし...
きょうかん‐じごく【叫喚地獄】
八大地獄の第四。殺生・偸盗(ちゅうとう)・邪淫(じゃいん)・飲酒をした者が落ち、熱湯や猛火の中で苦しめられ、泣きさけぶ所という。
きん‐だん【禁断】
[名](スル)ある行為をかたく禁止すること。「殺生を—する」
せっしょう【殺生】
[共通する意味] ★動物などを殺すこと。[使い方]〔殺生〕スル▽無益な殺生はやめよう▽殺生禁断〔殺虫〕▽殺虫剤[使い分け]【1】「殺生」は、もともと仏教語で、生き物の命を奪うこと。「そんな殺生な...
さっちゅう【殺虫】
[共通する意味] ★動物などを殺すこと。[使い方]〔殺生〕スル▽無益な殺生はやめよう▽殺生禁断〔殺虫〕▽殺虫剤[使い分け]【1】「殺生」は、もともと仏教語で、生き物の命を奪うこと。「そんな殺生な...
つち【槌】
[意味] 物を打ちたたくのに用いる工具。円柱形で横から柄を差し込んだ形のもの。円柱形の部分が、鉄製、木製、合成樹脂製のものなどがある。[英] a hammer[使い方]〔槌〕▽杭(くい)を槌で打...
くんかい【訓戒】
[共通する意味] ★まちがいを起こさぬよう注意する。[英] to admonish[使い方]〔戒める〕(マ下一)▽将来について戒める▽自らを戒める▽幕府は奢侈(しゃし)を戒めた〔戒告〕スル▽厳重...
かいこく【戒告】
[共通する意味] ★まちがいを起こさぬよう注意する。[英] to admonish[使い方]〔戒める〕(マ下一)▽将来について戒める▽自らを戒める▽幕府は奢侈(しゃし)を戒めた〔戒告〕スル▽厳重...
せっしょうきんだん【殺生禁断】
仏教の慈悲の心に基づいて、すべての生き物を殺すのを禁ずること。▽「殺生」は生き物を殺すこと。仏教では十悪の一つとされる。
にくじきさいたい【肉食妻帯】
僧侶そうりょが肉を食べ、妻をめとること。▽僧侶は殺生をしてはならず、禁欲生活を送るべきものであるという考え方から、かつて浄土真宗以外の宗派ではこれを禁じていた。「食」は「しょく」とも読む。
はかいむざん【破戒無慙】
戒律を破っているのに、それを恥と思っていないこと。また、そのさま。▽仏教語。「破戒」は、僧侶そうりょが守るべき不殺生ふせっしょう不偸盗ふちゅうとう不邪淫ふじゃいん不妄語ふもうご不飲酒ふおんじゅの五つの戒めを破ること。「慙」は恥じること。「慙」は「慚」とも書く。
えいぞん【叡尊/睿尊】
[1201〜1290]鎌倉中期の律宗の僧。大和の人。戒律の復興に努め、律宗の中興。貧民・病人の救済や殺生禁断に功績があり、また蒙古襲来で神風を祈願。西大寺を再興。著「感身学正記」など。興正菩薩(...
げんのう‐しんしょう【玄翁心昭】
[1329〜1400]南北朝時代の曹洞宗の僧。越後の人。総持寺の峨山韶碩(がざんしょうせき)の法を継ぐ。諸国に布教中、下野(しもつけ)那須野の殺生石を打ち砕いたことで知られる。源翁心昭。
たまも‐の‐まえ【玉藻の前】
鳥羽上皇の寵(ちょう)を得たという伝説上の美女。異国から来た金毛九尾の狐で、陰陽師(おんようじ)に見破られて那須の殺生石(せっしょうせき)になったという。謡曲「殺生石」や浄瑠璃・歌舞伎に脚色された。
とよとみ‐ひでつぐ【豊臣秀次】
[1568〜1595]安土桃山時代の武将。秀吉の甥(おい)。天正19年(1591)秀吉の養子となり、ついで関白となった。秀頼誕生後は秀吉の寵を失い、高野山に追放されて、自殺を命ぜられた。秀吉との...