いちおういちらい【一往一来】
行ったり来たりすること。行き来すること。▽「一…一…」は「あるときは…あるときは…」の意。
ちくしつどうぼう【築室道謀】
余計な意見ばかり多くてまとまらず、物事がなかなか完成しない、また、結局失敗することのたとえ。▽「築室」は家を建てること。「道謀」は道を行き来する人に相談すること。家を建てようとして道行く人に相談していると、いろいろな意見があって一定の見解がなく、決着できないことから。
てんろうせつごく【天牢雪獄】
豪雪に埋もれ、行き来も思うようにならない状態を、天の作った牢獄にたとえた語。 [補説]出典は江戸時代の「沢内風土記」。沢内は岩手県和賀郡沢内村(現、西和賀町)のこと。
なんせいほくばつ【南征北伐】
多くの戦いを経ること。また、戦いに明け暮れて、いとまのないことのたとえ。▽「征」も「伐」も、戦うこと。「南」「北」は広い地域を行き来することの形容。戦いのために、南へ北へ奔走することを述べた言葉。
ばつらいほうおう【抜来報往】
急いでやって来たり、速やかに去ったりすること。また、たびたび行き来すること。また、往復の旅行で中間の駅を経ずに、急ぎ往復する意から、物事の次第・順序を飛び越えて行うたとえとして用いられることもある。▽「抜」「報」はともに疾はやい、急速にの意。「抜とく来きたり報とく往ゆく」と訓読する。