いだし‐ぐるま【出車】
盛儀の出行の際の装飾として、出衣(いだしぎぬ)を施した牛車(ぎっしゃ)。また、随行の女房の装束の裾を出衣とした牛車。「八省に立て続けたる—どもの袖口、色あひも、目馴れぬさまに」〈源・賢木〉
いだし‐ふみだな【出文棚】
⇒出文机(いだしふづくえ)
うちいで‐の‐きぬ【打ち出での衣】
「出衣(いだしぎぬ)2」に同じ。
うち‐いだ・す【打ち出だす】
[動サ四] 1 出す。特に、出衣(いだしぎぬ)をする。「衣の褄(つま)重なりて—・したるは」〈栄花・わかばえ〉 2 口に出して言う。言い出す。「露は別れの涙なるべし、といふことを頭の中将の—・し...
うち‐い・ず【打ち出づ】
[動ダ下二] 1 広々とした所に出る。「田子(たご)の浦ゆ—・でて見ればま白にそ富士の高嶺に雪は降りける」〈万・三一八〉 2 さっと出る。「谷風にとくる氷のひまごとに—・づる波や春の初花」〈古今...
いまに‐も【今にも】
[副]目前に何かが起こりそうなさま。すぐにも。今まさに。「—笑いだしそうな表情」「—壊れるかもしれない」
こんず【濃漿】
《「こみず(濃水)」の音変化》 1 米を煮た汁。おもゆ。 2 粟やもち米などで醸造した酢。早酢(はやず)。 3 酒の異称。「天の—ともいふべきほどの酒をいだし」〈黄・栄花夢〉 4 濃い汗。大粒の...
しぜん‐かがく【自然科学】
自然界の現象を研究する学問の総称。実験・観察・数理に支えられて、対象の記述・説明、さらには事実間の一般法則を見いだし実証しようとする経験科学。ふつう天文学・物理学・化学・地学・生物学などに分ける...
ロリータ【Lolita】
ナボコフの長編小説。1955年刊。中年の大学教授ハンバートが12歳の少女ドロレス(愛称ロリータ)に理想の女性像を見いだし、倒錯的な愛を注ぐ。「ロリータコンプレックス」などの語を生んだ。
引(ひ)くに引(ひ)け◦ない
引き下がろうと思っても引き下がれない。「自分から言いだした以上は—◦ない」