きき‐わす・れる【聞(き)忘れる】
[動ラ下一][文]ききわす・る[ラ下二] 1 うっかりして、聞くべきことを聞かないままにする。「集合時刻を—・れる」 2 聞いたことを忘れる。「この年齢になると何でもすぐに—・れてしまう」
きこえ‐や・る【聞こえ遣る】
[動ラ四]「言い遣る」の謙譲語。 1 手紙や伝言などをお伝え申し上げる。「姨捨山の月にはあらぬわが心も—・らむ方なくて」〈狭衣・四〉 2 (多く打消しの形で用いる)言うべきことを最後まで申し上げ...
きこえよ‐がし【聞(こ)えよがし】
[名・形動]《動詞「きこえる」の命令形+接尾語「がし」から》悪口や皮肉などをわざと本人に聞こえるように話すこと。また、そのさま。「—な言い方」「—に物を言う」
きこ・える【聞(こ)える】
[動ア下一][文]きこ・ゆ[ヤ下二]《動詞「き(聞)く」の未然形に上代の自発の助動詞「ゆ」が付いた「きかゆ」の音変化》 1 音・声などが耳で感じられる。自然に耳に入る。「汽笛が—・える」 2 聞...
きこし‐お・す【聞こし食す】
[動サ四]《動詞「聞く」の尊敬語「きこす」と、動詞「食う」の尊敬語「おす」の複合したもの》「治める」の尊敬語。お治めになる。「—・す国のまほらぞ」〈万・八〇〇〉
きこし‐め・す【聞こし召す】
[動サ五(四)]《動詞「聞く」の尊敬語「きこす」に動詞「見る」の尊敬語から転じた「めす」の複合したもの》 1 本来の「飲む」「食う」の尊敬語から転じて、酒を飲むことを戯れていう。「だいぶ—・して...
き‐こつ【鰭骨】
⇒担鰭骨(たんきこつ)
きことわ
朝吹真理子による小説。貴子(きこ)と永遠子(とわこ)という二人の女性の、25年ぶりの再会を描く。平成22年(2010)発表。同年、第144回芥川賞受賞。
きこ‐にち【帰忌日/帰己日】
暦注の一。遠出・帰宅・転居・結婚などを忌む日。帰忌(きこ)。
きこ・ゆ【聞こゆ】
[動ヤ下二]「きこえる」の文語形。