ささ‐の‐いお【笹の庵】
笹の葉で屋根をふいた小屋。草庵。ささのいおり。「かりそめと思ふ旅寝の—も夜や長からん霧の置きそふ」〈玉葉集・旅〉
ささの‐ごんざ【笹野権三】
浄瑠璃「鑓(やり)の権三重帷子(ごんざかさねかたびら)」の主人公。茶道の師浅香市之進の妻おさいとの不義を疑われ、流浪の末、市之進に討たれる。
ささ‐の‐さいぞう【笹の才蔵】
1 福岡県博多と宮崎県宮崎市佐土原で、疱瘡(ほうそう)よけのまじないとして作る、猿の裃(かみしも)・袴(はかま)姿の土偶。 2 壱岐(いき)で、疫病よけのまじないに門口に貼るお札。笹をかついだ男...
ささのつゆ【笹の露】
地歌・箏曲(そうきょく)。手事物(てごともの)。島田両三の詞に菊岡検校が曲をつけて、文化・文政(1804〜1830)ごろ成立。それに八重崎検校が箏の手をつけた。酒の徳をたたえる曲。別名「酒」。
ささ‐の‐は【笹の葉】
小さい竹類の葉。
ささのは‐がき【笹の葉書(き)】
笹の葉に似た太く短い点画で文字を書くこと。また、その文字。
ささのは‐がれい【笹の葉鰈】
小さなカレイを重ねて干したもの。木(こ)の葉鰈。
ささのは‐べら【笹の葉遍羅】
ベラ科の海水魚。全長約25センチ。体色は、雄は青みが、雌は赤みが強い。本州中部以南の磯にすむ。食用。
ささ‐の‐み【笹の実】
1 竹の実。自然粳(じねんご)。 2 酒の粕(かす)をいう女房詞。
ささ‐の‐や【笹の屋】
「笹の庵(いお)」に同じ。「かり枕夢も結ばず—のふしうき程の夜半の嵐に」〈続拾遺・羇旅〉