ひたた・く【混く】
[動カ下二] 1 雑然とする。「人しげく—・けたらむ住まひは」〈源・須磨〉 2 しまりなく乱れている。「—・けて歩ませ給ふこと、またなきことになむおはしましける」〈栄花・峰の月〉 3 混同する。...
ひき‐あい【引(き)合い】
1 互いに引っ張り合うこと。「綱の—をする」 2 証拠・参考として例に引くこと。「もうけ話の—に出す」 3 売買・貸借条件の照会。また、その注文・取引。「海外から新製品の—がくる」 4 訴訟・事...
ほの‐ぼの【仄仄】
[副](スル) 1 かすかに明るくなるさま。「東の空が—としてくる」 2 ほんのり心の暖かさなどが感じられるさま。「—(と)した母子の情愛」 3 わずかに聞いたり知ったりするさま。「かく、ささ...
ははき‐ぎ【箒木/帚木】
1 ホウキギの別名。《季 夏》 2 信濃(長野県)の園原(そのはら)にあって、遠くからはあるように見え、近づくと消えてしまうという、ほうきに似た伝説上の木。転じて、情があるように見えて実のな...
はな‐め・く【花めく】
[動カ五(四)] 1 はなやかに見える。「里子は—・く振袖の稚児に目を据えた」〈康成・山の音〉 2 時を得て栄える。時めく。「時にあひ、—・かせ給ふ后おはしましけり」〈唐物語〉
はりま‐なべ【播磨鍋】
1 播磨産の銅製の鍋。熱を伝えるのがはやいという。「—買はしませ、釜も候ふぞ」〈七十一番職人歌合・上〉 2 尻の軽い浮気な女。早く煮えることを「尻が早い」にかけていう。「助平めが、—めが」〈伎・...
ひかり‐か【光りか】
[形動ナリ]つややかに光り輝くさま。「御色の白くうるはしく、—におはします」〈栄花・峰の月〉
ぼう‐しん【妄信】
[名](スル)「もうしん(妄信)」に同じ。「或は正夢でありはしまいかなどと、—が起りますのサ」〈逍遥・当世書生気質〉
まぎらわし・い【紛らわしい】
[形][文]まぎらは・し[シク]《古くは「まきらはし」》 1 似ていて区別がつきにくい。「本物と—・いレプリカ」「—・い名前」 2 まぶしい。まばゆい。「上野(かみつけの)まぐはしまとに朝日さし...
はし‐ぢか【端近】
[名・形動] 1 家の中で出入り口に近いこと。また、そのさまや、そのような場所。あがりばな。「—な席」「—に座る」 2 あさはかなこと。軽々しいこと。上品でないこと。また、そのさま。「さりとて—...