よる‐の‐ちょう【夜の蝶】
バー・キャバレーなどで客をもてなす女性。そのはなやかさを蝶にたとえたもの。
よる‐の‐つる【夜の鶴】
1 夜鳴くツル。 2 《白居易「五弦弾」から》子を思う親の愛情の深さにたとえていう語。焼け野の雉子(きぎす)。夜鶴(やかく)子を思う。→夜鶴(やかく)「—の子を思って籠(こ)の中に鳴く」〈謡・経政〉
よる‐の‐とばり【夜の帳】
夜の闇を、帳にたとえていう語。「—が下りる」
夜(よる)の帳(とばり)が下(お)・りる
《「帳」は、垂れ絹》夜になる。夜になって暗くなるさまを、垂れ絹が下りたことにたとえたもの。
よる‐の‐にしき【夜の錦】
「闇(やみ)の夜(よ)の錦」に同じ。
よるのねざめ【夜の寝覚】
平安後期の物語。5巻または3巻。作者は菅原孝標女(すがわらのたかすえのむすめ)と伝えられるが未詳。成立年未詳。中の君寝覚の上と中納言との悲恋物語。源氏物語の影響が強い。夜半(よわ)の寝覚。寝覚。
よるのはてへのたび【夜の果てへの旅】
《原題、(フランス)Voyage au bout de la nuit》セリーヌの処女小説。1932年刊。俗語や隠語を駆使した革新的な文体で賛否両論を巻き起こした。ルノード賞受賞。
よる‐の‐ふすま【夜の衾】
夜、寝る布団。夜具。寝具。「少将の形見には—」〈高野本平家・三〉
よる‐の‐まち【夜の町/夜の街】
夜間の町。また、夜間営業が主体の飲食店などが多い繁華街。
よるのみだらなとり【夜のみだらな鳥】
《原題、(スペイン)El obsceno pájaro de la noche》ドノソの長編小説。1970年刊。聾唖(ろうあ)の老人による独白の形式で、ブルジョア階級の無惨な崩壊ぶりを描いた。現...