あき‐の‐かた【明きの方】
「恵方(えほう)」に同じ。《季 新年》「大雪や出入りの穴も—/一茶」
あけ‐の‐はる【明けの春】
年の始め。新春。新年を祝っていう語。《季 新年》「ほのぼのと鶴を夢見て—/紅葉」
あずき‐がゆ【小豆粥】
小豆を入れて煮た粥。邪気を除くといわれ、1月15日の朝、餅(もち)を入れて食べる。桜粥。望粥(もちがゆ)。《季 新年》「貧乏も師匠ゆづりや—/万太郎」
あな‐いち【穴一】
近世の子供の遊び。地面に小さな穴をあけ、約1メートル離れた線の外から銭(ぜに)などを投げ入れて勝負を競う。穴打ち。銭打ち。《季 新年》「—の筋引すてつ梅が下/太祇」
あまみ‐はぎ【火斑剝ぎ】
《「あまみ」はたき火にあたって足にできる斑点のこと》東北・北陸地方の正月行事。小正月に、鬼などの姿をした若者が各戸を回り、火にあたってばかりいる怠け者をいさめたり、子供をおどしたりするもの。秋田...
あめつち‐の‐ふくろ【天地の袋】
女子が、新年に幸福を多く取り入れるようにと上下を縫い合わせて作る祝いの袋。春袋(はるぶくろ)。天地(てんち)袋。「—の数し多かれば」〈一条大納言家歌合〉
あらた・し【新たし】
[形シク]《「あら(新)た」の形容詞化で、「あたら(新)し」の意の上代語。特に新年をいう場合が多い》新しい。もののはじめである。けがれがない。「—・しき年の始めの初春の今日降る雪のいやしけ吉事(...
あら‐たま【粗玉/新玉/荒玉/璞】
1 掘り出したままで、まだ磨いていない玉。 2 その真価や完成された姿をまだ発揮していないが、素質のある人。「爺いさんの記憶にあるお玉の姿は、まだ—の儘(まま)であった」〈鴎外・雁〉 3 (新玉...
あわせ‐て【合(わ)せて/併せて】
[連語] 1 (副詞的に用いて)総計して。全部で。「参加者は—五〇〇名」 2 (接続詞的に用いて)その上さらに。同時に。「新年のおよろこびを申し上げ、—皆様の御健康をお祈りいたします」
いせ‐えび【伊勢海老/伊勢蝦】
十脚目イセエビ科の甲殻類。岩礁にすむ大形のエビで体長約35センチに達する。宮城県北部から南の太平洋岸に分布。名は、もと伊勢湾で多くとれたことに由来。美味。祝儀用や正月の飾り物に用いられる。《季 ...