きえ‐まど・う【消え惑ふ】
[動ハ四]死ぬほどに思い迷う。「—・へる気色(けしき)いと心苦しくらうたげなれば、をかしと見給ひて」〈源・帚木〉
きえ‐わ・ぶ【消え侘ぶ】
[動バ上二]恋などのため、死ぬほどにつらく思う。「—・びぬうつろふ人の秋の色に身をこがらしの森の白露」〈新古今・恋四〉
気(き)が尽(つ)・きる
1 気がめいる。退屈する。「小夜中のおしらべごと、嘸(さぞ)かしお—・きるであろ」〈逍遥・桐一葉〉 2 気力がなくなる。「これ程—・きては、頓(やが)て死ぬるに間はない」〈浮・織留・一〉
き‐げん【機嫌/譏嫌】
[名] 1 表情や態度にあらわれる気分のよしあし。快・不快などの感情。気分。「—がよい」「—を損ねる」 2 人の意向や思わく。また、安否やようす。「—をうかがう」 3 そしりきらうこと。嫌悪す...
き‐し【愧死】
[名](スル)恥ずかしさのあまり死ぬこと。また、死ぬほど恥ずかしい思いをすること。慚死(ざんし)。「卑劣の小人をして、—せしめんと欲するなり」〈竜渓・経国美談〉
き‐じゃく【帰寂】
僧侶が死ぬこと。入寂。入滅。
き‐せん【帰泉】
黄泉(こうせん)におもむくこと。死ぬこと。「—の霊魂は九夜の夢に迷ひにき」〈海道記〉
き‐た・つ【来立つ】
[動タ四]来て、そこに立つ。「鹿(しし)待つと我が居(を)る時にさ雄鹿の—・ち嘆かくたちまちに我は死ぬべし」〈万・三八八五〉
木登(きのぼ)りは木(き)で果(は)てる
木登りのじょうずな者は結局は木で死ぬ。得意の技能を持つ者は、かえってその技能のために身を滅ぼすというたとえ。
きゅう‐し【急死】
[名](スル)急に死ぬこと。急逝。頓死(とんし)。「旅行先で—する」