あさ‐ぐつ【浅沓/浅履】
公卿(くぎょう)や殿上人(てんじょうびと)などが用いた浅い沓。多くは桐(きり)製黒漆塗りで皮革製もあった。内部に布を張り、足の甲の部分に絹製の綿入れを入れた。→深沓(ふかぐつ)
あそば・す【遊ばす】
[動サ五(四)] 《動詞「あそぶ」の未然形+使役の助動詞「す」から》 1 遊ぶようにする。遊びをさせる。遊ばせる。「子供を公園で—・す」 2 人材・場所・道具などを活用しないままでおく。「不況...
い‐げ【以下/已下】
それより下。いか。「関白殿を始め奉りて太政大臣—の公卿殿上人」〈平家・三〉
いちどう‐に【一同に】
[副]一緒に。いっせいに。「殿上人—申されけるは」〈平家・一〉
うえ‐の‐おのこ【上の男】
殿上人(てんじょうびと)。
うえ‐びと【上人】
「殿上人(てんじょうびと)」に同じ。
うん‐かく【雲客】
平安中期以後、清涼殿に昇ることを許された者。堂上方(どうじょうがた)・殿上人(てんじょうびと)を総称する。雲の上人(うえびと)。⇔地下(じげ)。「一門の卿相(けいしゃう)、—数十人」〈平家・二〉
えん‐すい【淵酔】
《古くは「えんずい」とも》平安時代以降、宮中の清涼殿殿上(てんじょう)の間(ま)に殿上人を召して催した酒宴。参会者は朗詠・今様などを歌い、歌舞を楽しんだ。正月三が日中の吉日、または新嘗祭(にいな...
おお‐さき【大前/大前駆】
先払いの声を長く引くこと。「殿上人のは短ければ、—小前(こさき)とつけて聞きさわぐ」〈枕・七八〉
おおみや‐びと【大宮人】
《上代は「おほみやひと」》宮中に仕える人。殿上人(てんじょうびと)。「ももしきの—に語り継ぎてむ」〈万・四〇四〇〉