[形][文]あは・し[ク]
  1. 色や味などが際立たず、薄い。「—・い水色」「—・い味付け」⇔濃い

  1. 形や光などがぼんやりしている。かすかである。「—・く雲がかかる」「—・い冬の日差し」

  1. 執着や関心が少なくてあっさりしている。ほのかである。「—・い恋心」「—・い期待

  1. 軽薄である。軽々しい。

    1. 「なのめなることをだに、少し—・き方に寄りぬるは、心とどむるたよりもなきものを」〈・澪標〉

[補説]近世以降、シク活用の例もみられる。
  • 「五の交はりの中に淡々とあはしき交はりあり」〈其角十七回
[派生]あわさ[名]

出典:青空文庫

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