エトリンガイト【ettringite】
カルシウムとアルミニウムからなる硫酸塩の含水鉱物。三方晶系。無色、白または黄色。セメント中の水和物であり、それ自体で強度をもつ。名称はドイツのライン地方のエットリンゲンにおいて発見されたことに由...
エナント‐さん【エナント酸】
炭素数が7個の直鎖のカルボン酸。悪臭をもつ無色油状の液体。水に溶けにくく、有機溶媒によく溶ける。香料の原料となるほか、酪酸とともにイチョウの実の主要な腐臭成分として知られる。ヘプタン酸。ヘプチル...
エフェドリン【ephedrine】
アルカロイドの一。無色の結晶。劇薬で、覚醒剤の原料。漢方薬の麻黄(まおう)に含まれ、明治18年(1885)長井長義が初めて抽出。喘息(ぜんそく)の治療に用いる。化学式C10H15NO
えんか‐アルミニウム【塩化アルミニウム】
アルミニウム粉と塩素を熱反応させて得られる無色の結晶。熱すると昇華して気体となる。空気中では水分を吸い、白煙をあげて加水分解する。各種触媒に使用。また、水溶液から六水和物が得られ、水によく溶け、...
えんか‐アンモニウム【塩化アンモニウム】
アンモニアを塩酸で中和して得られる無色の結晶。苦みを帯びた辛みがあり、水によく溶ける。天然には火山の噴出物中などに存在。肥料や乾電池製造・めっきなどに使用。化学式NH4Cl 塩安。磠砂(ろしゃ)。
えんか‐エチレン【塩化エチレン】
エチレンに塩素を付加して得られる、無色で芳香のある油状の液体。塩化ビニルの原料、溶剤などに使用。化学式ClCH2CH2Cl
えんか‐カリウム【塩化カリウム】
カリウムと塩素の化合物。無色の等軸晶系の結晶。工業的にはカーナライトなどから分別結晶で得られ、天然にはカリ岩塩(シルビン)として産し、海水中に少量存在する。化学的性質は塩化ナトリウムに似る。カリ...
えんか‐クロム【塩化クロム】
1 塩化クロム(Ⅱ)。白熱した金属クロムに塩化水素を通じて得られる無色の針状結晶。水に溶かして得られる六水和物は、青色の結晶。化学式CrCl2 塩化第一クロム。 2 塩化クロム(Ⅲ)。金属クロム...
えんか‐すいぎん【塩化水銀】
1 塩化水銀(Ⅰ)。硫酸水銀(Ⅱ)あるいは塩化ナトリウムと水銀との混合物を熱すると生じる白色の結晶。多少甘みがある。標準電極などに使用。化学式Hg2Cl2 カロメル。甘汞(かんこう)。塩化第一水...
えんか‐すいそ【塩化水素】
食塩に濃硫酸を加えて熱すると得られる、常温で無色、刺激臭のある気体。湿った空気中では発煙する。工業的には水素と塩素とから直接合成。水溶液は塩酸。塩化ビニルの製造原料。化学式 HCl