まら【魔羅/摩羅】
《(梵)māraの音写。障害・破壊・殺者の意》 1 仏語。人の善事を妨げる悪神。魔王。欲界第六天の王。転じて、悟りの妨げとなる煩悩(ぼんのう)をいう。魔。 2 《1から転じたとも、排泄する意の「...
まんだら【曼荼羅/曼陀羅】
《(梵)maṇḍalaの音写。本質を有するものの意》仏語。密教で、仏の悟りの境地である宇宙の真理を表す方法として、仏・菩薩(ぼさつ)などを体系的に配列して図示したもの。胎蔵界曼荼羅・金剛界曼荼羅...
みや‐まんだら【宮曼荼羅】
本地垂迹(ほんじすいじゃく)説から生まれた神道曼荼羅の一。神域や社殿などの景観を描いたもので、神社の縁起や霊験を説明するために作られた。春日曼荼羅・熊野曼荼羅などがある。
もう‐ら【網羅】
[名](スル) 1 (魚をとる網と、鳥をとる羅(あみ)から)人を束縛するものや法律の制裁など。「人を殺す賊、官(かみ)の—を脱し」〈新聞雑誌二〉 2 残らず取り入れること。「各界の代表を—する」
もん‐ら【紋羅】
文様を織り出した羅。
やしゅだら【耶輸陀羅】
《(梵)Yaśodharāの音写》古代インドの拘利(こうり)族の王の娘で、釈迦の出家前の正妃。羅睺羅(らごら)の母。釈迦が悟りを開いて5年目に、五百人の釈迦族の女性とともに出家したという。ヤショ...
ら【羅】
絡(から)み織りの一種。網目のように織られた薄地の絹の織物。うすもの。
ら【羅】
[常用漢字] [音]ラ(呉)(漢) [訓]うすぎぬ 1 鳥を捕らえる網。網にかけて捕らえる。「雀羅(じゃくら)・網羅・爬羅剔抉(はらてっけつ)」 2 網の目のように並べ連ねる。並ぶ。「羅列/森羅...
らごら【羅睺羅】
《(梵)Rāhulaの音写》出家以前の釈迦(しゃか)と耶輸陀羅(やしゅだら)との間に生まれた息子。釈迦に従って出家し、十大弟子の一人。よく戒律を守り、密行第一と称された。ラーフラ。
りょうかい‐まんだら【両界曼荼羅】
金剛界曼荼羅と胎蔵界曼荼羅の併称。真言密教における根本理念を表したもので、ともに大日如来を中心に諸尊を配する。両部曼荼羅。