じゃく‐まく【寂寞】
[名・形動]ひっそりしていてさびしいこと。また、そのさま。せきばく。「何となく斯う—な瞑想に耽って居るようで」〈藤村・破戒〉 [ト・タル][文][形動タリ]さびしく、静かなさま。「路上の小砂...
ソログープ【Fyodor Kuz'mich Sologub】
[1863〜1927]ロシアの小説家・詩人。前期象徴派の代表者。幻想的・耽美(たんび)的作品を残した。小説「小悪魔」、戯曲「死の勝利」、詩集「碧い空」など。
たにざき‐じゅんいちろう【谷崎潤一郎】
[1886〜1965]小説家。東京の生まれ。精二の兄。第二次「新思潮」同人。「刺青(しせい)」などで永井荷風に認められ、耽美的作風に新しい境地を開く。関西移住後は、古典的な日本美に傾倒し、独自の...
たん【耽】
[人名用漢字] [音]タン(漢) [訓]ふける 物事に深入りする。ふける。「耽溺(たんでき)・耽読・耽美」
たんきまんろく【耽奇漫録】
江戸後期の考証随筆。20集(20冊)。山崎美成(よししげ)序・跋。文政7〜8年(1824〜1825)成立。美成のほか谷文晁(ぶんちょう)や曲亭馬琴らが、好古・好事の者の会合「耽奇会」に持ち寄った...
たん‐でき【耽溺/酖溺】
[名](スル)一つのことに夢中になって、他を顧みないこと。多く不健全な遊びにおぼれることにいう。「酒色に—する」 [補説]書名別項。→耽溺
たんび‐は【耽美派】
耽美主義を奉じる一派。唯美派。
たん‐めん【耽湎】
酒色にふけること。耽溺(たんでき)。
ダヌンツィオ【Gabriele D'Annunzio】
[1863〜1938]イタリアの詩人・小説家・劇作家。耽美派の代表者。官能性とモラルとの葛藤(かっとう)を英雄主義により克服しようとした。第一次大戦後、国家主義運動に参加。詩集「アルチヨーネ」、...
ちん‐でき【沈溺】
[名](スル) 1 水におぼれること。「士官をはじめ二三十名—なして行方知れず」〈染崎延房・近世紀聞〉 2 物事に夢中になって深入りすること。耽溺(たんでき)。惑溺。「遨遊(ごうゆう)に—するの...