ぞう‐ながもち【雑長持】
衣服・調度以外の雑具を入れておく長持。「この木履(ぼくり)は…嫁入(よめり)せし時、—に入れて来て」〈浮・胸算用・一〉
たか‐で【高で】
[副] 1 取るに足りないさま。たかだか。「是皆ひとつにしてから、—二貫目か三貫目」〈浮・胸算用・二〉 2 はじめから。そもそも。「命惜しい程なら—身をうつこともない」〈浄・生玉心中〉
たち‐つづ・く【立ち続く】
[動カ四] 1 すぐあとに続く。連なる。「劣らず—・き給ひにける世々の覚え有様」〈源・若菜上〉 2 並んで立つ。立ち並ぶ。「棟に棟次第に—・き」〈浮・胸算用・三〉 [動カ下二]「たちつづける...
たゆう‐ご【大夫子】
将来、立女形(たておやま)となるべき素質のある歌舞伎の年少俳優。たゆうこ。「容貌(かたち)も人にすぐれて—にもなるべきものと思ひしに」〈浮・胸算用・四〉
たる‐ざかな【樽肴】
贈り物の酒樽(さかだる)と酒のさかな。「歳暮の御使者とて、太刀目録、御小袖、—」〈浮・胸算用・五〉
だいみょう‐ぎ【大名気】
こせこせしない鷹揚(おうよう)な気質。「高うて買はぬといふことなし。…ここを以て—とはいへり」〈浮・胸算用・五〉
だんな‐やまぶし【檀那山伏】
祈祷(きとう)などのためにその家に出入りして信仰を受けている山伏。「—が来て変成男子(へんじゃうなんし)の行ひ」〈浮・胸算用・二〉
ちとせ‐やま【千歳山】
《松は千年緑を保つというところから》松の生えている山のこと。「町並の門松、これぞ—の山口」〈浮・胸算用・五〉
ち‐ぶくろ【乳袋】
1 ⇒ちぶくら 2 乳房。「こなたは—もよいによって」〈浮・胸算用・三〉
ちゃや‐もの【茶屋者】
1 引手茶屋・色茶屋などを営業する者。 2 「茶屋女」に同じ。「横町の仕立て物屋、縫箔屋(ぬひはくや)の女房は、そのまま—の風儀にて」〈浮・胸算用・二〉