しゃくせん‐こい【借銭乞ひ】
借金取り。「—山のごとし」〈浮・胸算用・一〉
しょうがつ‐ぬのこ【正月布子】
正月の晴れ着として着る布子。「—した者と同じやうに口をきくな」〈浮・胸算用・四〉
しょむ‐わけ【所務分け】
遺産分配。かたみわけ。「—の大法は、たとへば千貫目の身代なれば、惣領(そうりゃう)に四百貫目、居宅に付けて渡し」〈浮・胸算用・二〉
しわす‐ぼうず【師走坊主】
《歳末には忙しい世間から相手にされず、布施も少ないところから》やつれたみすぼらしい坊主。また、みすぼらしい身なりをした人のたとえ。「殊に—とて、(世間ノ人ガ)この月はいそがしさに取りまぎれ、親の...
しん‐けい【心計】
1 心の内でする計算。胸算用。 2 もくろみ。計画。
しん‐さん【心算】
心の中の計画。心積もり。胸算用。「—が狂う」
じ‐ぎぬ【地絹】
1 地方で、主に自家用に織った絹織物。一説に、生地の絹すなわち白絹のこと。「羽二重(はぶたへ)半疋(はんびき)四十五匁の—よりは」〈浮・胸算用・一〉 2 書画をかくのに用いる絹地。「ふしぎや絵像...
じ‐どり【地鳥/地鶏】
《「じとり」とも》 1 土着の鶏のこと。その地方で品種化された鶏。 2 (「地鳥」と書く)その土地でとれた鳥。「—の鴨(かも)」〈浮・胸算用・三〉 [補説]1で、JAS法には、血統だけでなく、2...
じゅうさ‐にち【十三日】
江戸時代、煤(すす)払いをすることになっていた、陰暦12月13日のこと。じゅうさんにち。「毎年煤払は極月(ごくげつ)—に定めて」〈浮・胸算用・一〉
す‐さき【洲崎】
《「すざき」とも》 1 州が海中または河中に長く突き出て岬のようになった所。「—にさはぐ千鳥の声は」〈平家・八〉 2 1の形の模様。「萌黄色に染鹿子の—」〈浮・胸算用・五〉