あみだのむねわり【阿弥陀胸割】
古浄瑠璃。本地物(ほんじもの)。六段。六字南無右衛門作といわれ、慶長19年(1614)上演の記録がある。他人の難病を治すため、娘が自分の生き肝をささげようとすると、阿弥陀が身代わりになって、その...
いがみ‐の‐ごんた【いがみの権太】
浄瑠璃「義経千本桜」の登場人物。無法者であったが改心し、妻子を平維盛(たいらのこれもり)の妻子の身代わりにして自らも死ぬ。
いん‐ぴ【隠避】
[名](スル)犯人蔵匿罪となる行為の一。隠れ場所を提供する以外の方法で、犯人・逃走者の発見または逮捕を妨げること。逃走資金の供与、身代わりの自首など。
うつり【移り/遷り】
1 人の住所などが変わること。移転。転居。「郊外にお—の由」「都—」 2 火事などが他に伝わること。「火の—が早い」 3 (多く「おうつり」の形で)贈り物の入っていた先方の器や風呂敷にお礼のしる...
おとたちばな‐ひめ【弟橘媛】
日本武尊(やまとたけるのみこと)の妃(きさき)。尊の東征に従い、相模から上総に渡るとき、海が荒れたので、海神の怒りを鎮めるために尊の身代わりに海に身を投じたと伝える。橘媛。
かげ‐むしゃ【影武者/陰武者】
1 敵の目を欺くために、大将などと同じ服装をさせた身代わりの武者。 2 陰にあって、表面にいる人の働きを助ける人。または、表面の人を操る人。黒幕。 [補説]作品名別項。→影武者
かた‐しろ【形代】
1 祭りのとき、神霊の代わりとして置くもの。人形(ひとがた)。 2 陰陽師(おんようじ)・神主などが祓(はら)えや祈祷(きとう)のとき、人間の身代わりとした人形。多く紙製で、これに罪・けがれ・災...
くまがいじんや【熊谷陣屋】
浄瑠璃「一谷嫩軍記(いちのたにふたばぐんき)」の三段目切(きり)の通称。平敦盛を救えとの源義経の密命を果たすため、敦盛の身代わりとして息子の小次郎を犠牲にした熊谷直実(くまがいなおざね)は、無常...
し【尸】
[音]シ(呉)(漢) [訓]しかばね 1 人の死体。しかばね。「尸諫(しかん)」 2 神の身代わり。かたしろ。「尸位」
しょくざい‐の‐ひつじ【贖罪の羊】
旧約聖書では、犠牲として神に捧げられる羊。人類の罪を身代わりとして負う象徴とされた。新約聖書では、自己を犠牲として人類の罪を負ったキリストをさす。