にぶつ‐ちゅうげん【二仏中間】
仏語。釈迦入滅後、弥勒菩薩が出現するまでの中間の時。無仏の世で、地蔵菩薩が代わって衆生を済度するという。
にゅう‐ねはん【入涅槃】
涅槃に入ること。ふつうは釈迦(しゃか)の死をいう。入寂。入滅。
にゅうねはんげんそう【入涅槃幻想】
日本画家、平山郁夫の作品のひとつ。光を放ちつつ横たわる釈迦(しゃか)を弟子たちが見守る涅槃図。昭和36年(1961)、第46回院展に出品、日本美術院賞(大観賞)を受賞。東京国立近代美術館所蔵。
にゅう‐めつ【入滅】
[名](スル)滅度すなわち涅槃にはいること。釈迦(しゃか)の死、高僧などの死にいう。
にょぜ‐がもん【如是我聞】
仏語。このように私は聞いた、の意。経典の冒頭に記される語。経典中の釈迦(しゃか)の言動を、経蔵の編集者とされる阿難が聞いたことを示す言葉。
にょ‐らい【如来】
《(梵)Tathāgataの訳》真理に到達した人。仏陀をいう。仏の十号の一。「釈迦(しゃか)—」 [補説]如(真理)より生来したもの、と解しての訳。
にれんぜん‐が【尼連禅河】
インドのビハール州を流れるガンジス川の支流バルガ川の古称。河畔の菩提樹の下で釈迦(しゃか)が悟りを開いたと伝える。
ね‐しゃか【寝釈迦】
《「ねじゃか」とも》釈迦入滅のときの寝姿をかたどった像。涅槃(ねはん)像。寝仏(ねぼとけ)。《季 春》「小うるさい花が咲くとて—かな/一茶」
ねはん【涅槃】
《(梵)nirvāṇaの音写。吹き消すことの意》仏語。 1 煩悩(ぼんのう)の火を消して、智慧(ちえ)の完成した悟りの境地。一切の悩みや束縛から脱した、円満・安楽の境地。仏教で理想とする、仏の悟...
ねはん‐え【涅槃会】
陰暦2月15日の釈迦(しゃか)入滅の日に行う法会。涅槃像をかかげ、遺教経(ゆいきょうぎょう)を読誦(どくじゅ)する。涅槃講。常楽会。《季 春》「—や心よい日の兆典司(てうでんす)/太祇」