か・く【欠く/闕く】
[動カ五(四)] 1 かたい物の一部分を壊す。損ずる。「茶碗のふちを—・く」「氷を—・く」 2 なくては困るもの、また必要とするものが備わっていない。あるべきものを持たない。「精彩を—・く表情...
かけ【欠け/缺け/闕け】
1 完全なものの一部分がなくなること。「月の満ち—」 2 かけて、取れた部分。かけら。「瓦(かわら)の—」
か・ける【欠ける/缺ける/闕ける】
[動カ下一][文]か・く[カ下二] 1 かたい物の一部分が壊れてとれる。「コップが—・ける」「歯が—・ける」 2 そろうべきものの一部分、または必要なものが抜けている。脱落する。「メンバーが一人...
けち【闕】
「闕官(けっかん)1」に同じ。「—の侍らざらむには、いかでかは」〈宇津保・蔵開中〉
けっ‐か【闕下】
《宮闕(きゅうけつ)の下(もと)の意》天子の御前。
けっ‐かく【欠画/闕画】
漢字の字画を省くこと。特に中国で、天子や貴人の名と同一の漢字を用いるとき、はばかってその字画を省くこと。清の康熙(こうき)帝の諱(いみな)、玄燁(げんよう)の玄を「」と書く類。欠け字。
けっ‐かん【闕官/欠官】
1 現任者の欠けている官職。 2 官職を解くこと。免官。解官(げかん)。「為朝が鎮西の狼藉によって—せられ」〈保元・中〉
けっ‐こく【闕国】
国司または領主が欠けている国。「勧賞(けんじゃう)には—を給ふべき由」〈平家・一〉
けっ‐しつ【欠失/闕失】
[名](スル) 1 欠けてなくなること。 2 あやまり。おちど。「固(もと)より容貌の疎脱、言語の—を咎(とが)めずして」〈中村訳・西国立志編〉 3 生物で、染色体やDNAの一部が切断されて消失...
けっ‐しょ【欠所/闕所】
1 欠けているところ。「其の詭説の—を猛撃せられて」〈竜渓・経国美談〉 2 (闕所)中世、没収されたり、領主が他に移ったりして、知行人のいない土地。闕所地。 3 (闕所)中世、所領・諸職を没収す...