ふくろ‐もち【袋持ち】
1 主人の外出の際、物入れの袋を持って供をすること。また、その者。「—に提灯(ちゃうちん)消させて」〈浮・胸算用・三〉 2 《大国主命が兄たちの荷物を持ったところからという》人に遅れをとること。...
ふたつ‐ものがけ【二つ物掛け/二つ物賭】
二つのうちのどちらかに賭(か)けて、勝負をすること。「ここの—せずしては、一生かはる事なし」〈浮・胸算用・四〉
ふだん‐いしゃ【不断医者】
ふだんかかりつけの医者。「—は次の間に鍋を仕かけ、早め薬の用意」〈浮・胸算用・二〉
ふところ‐かんじょう【懐勘定】
所持金や費用などを頭の中で勘定すること。胸算用。
ほん‐こ【本子】
1 血を分けた本当の子。実子(じっし)。「わらはに—なければ」〈浄・用明天王〉 2 歌舞伎若衆で、色子(いろこ)に対して、舞台を主とする者。「耳すこし小さくて、—には仕立てがたし」〈浮・胸算用・四〉
まいり‐げこう【参り下向】
参上することと下向すること。また、神社や寺院に参詣すること。「寺道場へ—して」〈浮・胸算用・二〉
みや‐すずめ【宮雀】
1 神社や宮殿にすむ雀。「鶯やさながら梅の—」〈玉海集〉 2 神社の案内をする下級の神官を卑しめていう語。「—声々に商ひ口をたたく」〈浮・胸算用・一〉 3 神社の近くで、商売や物ごいをする人。「...
むかわり
一年または一月(ひとつき)がめぐって来ること。特に、最初の誕生日や一周忌のこと。「明日はその—(=一周忌)になるが、惜しい事をしました」〈浮・胸算用・一〉
むな‐かんじょう【胸勘定】
[名](スル)「胸算用(むなざんよう)」に同じ。
むな‐ざん【胸算】
[名](スル)「胸算用(むなざんよう)」の略。「これで米が幾許(いくらいくら)買えると—を弾いて」〈宙外・独行〉