かん‐ぎょ【還御】
[名](スル)天皇・法皇・三后が出かけた先から帰ること。転じて、将軍・公卿が出先から帰ることにいう場合もある。還幸。
かん‐じく【巻軸】
1 文書・書画などの巻物。 2 巻物の軸に近い所。転じて、書物の終わりの部分。 3 巻物や書物の中のすぐれた詩歌や句。 4 連俳で、千句の第10番目の百韻の発句。
かん‐じゃ【冠者】
1 元服して冠をつけた少年。転じて、若者。若輩。かじゃ。「その—しかるべき所に宮仕へしける程に」〈今昔・二九・一一〉 2 六位で無官の人。「匡房卿はいまだ無官にて、江—とてありけるを」〈十訓抄・...
かん・する【冠する】
[動サ変][文]くゎん・す[サ変] 1 そのものを限定する言葉や、名称・称号・文字などを、上につける。「企業名を—・した競技大会」 2 冠(かんむり)をのせる。転じて、元服する。
かん‐せい【甘井】
うまい水のある井戸。転じて、才能のすぐれた者のたとえ。
かんせい‐ろん【感性論】
《(ドイツ)Ästhetik》本来、感性的認識についての理論をさしたが、転じて美学を意味する。
冠(かんむり)を弾(はじ)・く
《「楚辞」漁父から》冠のちりを落として清潔にする。転じて、仕官や出仕の用意をする。
かん‐りん【寒林】
1 冬枯れの、寒々とした林。《季 冬》「野の入日燃えて—の道をはる/秋桜子」 2 《(梵)Śitavanaの訳》インドのマガダ国にあった林の名。山深く気温が低い所で、死体を捨てる場所であったとい...
かん‐ろ【甘露】
[名] 1 中国古来の伝説で、天子が仁政を施すと、天が感じて降らすという甘い露。 2 《(梵)amṛtaの訳。不死・天酒の意》天上の神々の飲む、忉利天(とうりてん)にある甘い霊液。不死を得ると...
款(かん)を通(つう)・ず
《「北史」盧柔伝から》交わりを親しくする。転じて、敵に内通する。「長州に—・ずる者ならんとの嫌疑を以て」〈福沢・福翁百話〉