高エネルギー加速器研究機構(KEK)にある衝突型加速器の通称。素粒子物理学の実験を行う巨大な装置で、平成10年(1998)より運転開始。高いエネルギーを与えて加速させた電子と陽電子を周囲約3キロメートルの2本のリングにそれぞれ蓄積し、交差点で衝突させ、B中間子とその反粒子の反B中間子を大量に作り出す。それらの崩壊の過程を観測するベル実験が行われ、CP対称性の破れが精密に検証された。この実験により、小林益川理論が裏付けられ、平成20年(2008)に小林誠と益川敏英はノーベル物理学賞を受賞した。KEKB (ケックビー) 。