あい‐ぎん【間銀】
手数料。周旋料。口銭(こうせん)。間銭(あいせん)。「毎年の暮れに借入(かしい)れの肝煎(きもい)りして、この—を取り」〈浮・胸算用・四〉
あい‐せん【間銭】
「間銀(あいぎん)」に同じ。「はや—取りてただは通さず」〈浮・胸算用・四〉
あおち‐びんぼう【煽ち貧乏】
扇であおられるように、いつも貧乏に追われていること。いくら稼いでも抜けられない貧しい状態。「これかや—といふなるべし」〈浮・胸算用・五〉
いい‐かか・る【言ひ掛かる】
[動ラ四] 1 話しかける。言い寄る。「いとねむごろに—・るを、いとむくつけく思ひて」〈源・玉鬘〉 2 《「いいがかる」とも》言い出したためにあとに引けなくなる。「それがしも—・った事ぢゃによっ...
色(いろ)を作(つく)・る
1 化粧をする。なまめかしく装う。「それぞれに身代ほどの—・りてをかし」〈浮・胸算用・二〉 2 人の気を引くようなようすをする。「色つくりたる男の、人待ち顔にて」〈浮・五人女・二〉
うけとり‐ぶしん【請取普請】
《「うけとりふしん」とも》請負でする土木・建築関係の仕事。また、その請負人。「—の日用頭(ひようがしら)に、ふるなの忠六といふ男」〈浮・胸算用・三〉
うずら‐だち【鶉立ち】
1 和室で、回りひざをしないでそのまま立ち上がること。礼儀に合わない立ち方とされる。 2 支度もせずに、不意に旅立つこと。「今日は京町所でないと、胸算用のあは穂から—に立って」〈滑・古朽木〉
うち‐かた【内方】
1 うち。家の中。「女房と母親のみは去るべきところなければ—に残り居れば」〈露伴・辻浄瑠璃〉 2 商家で、店に対して家族の生活している所。「でっちは、又—へ聞こゆる程手本読みて手習ひするは」〈浮...
うち‐はず・す【打(ち)外す】
[動サ五(四)] 1 (「撃ち外す」とも書く)打ちそこなう。「的を—・す」 2 たたいて取り外す。「(材木ヲ)門口の柱から大槌にて—・せば」〈浮・胸算用・二〉 3 失敗する。「げに又—・しては、...
うち‐ぶしん【内普請】
家屋の内部の改造・修理。屋内の改装。「この銀(かね)済まぬ中は—なされた材木は、こちの物」〈浮・胸算用・二〉