[名・形動](梵)mohaの音写無知の意。「馬鹿」は当て字》
  1. 知能が劣り愚かなこと。また、その人や、そのさま。人をののしっていうときにも用いる。あほう。「—なやつ」⇔利口

  1. 社会的な常識にひどく欠けていること。また、その人。「役者—」「親—」

  1. つまらないこと。無益なこと。また、そのさま。「—を言う」「—なまねはよせ」

  1. 度が過ぎること。程度が並はずれていること。また、そのさま。「—に風が強い」「—騒ぎ」「—正直」

  1. 用をなさないこと。機能が失われること。また、そのさま。「蛇口が—で水が漏れる」→馬鹿になる2

[補説]元来相手をののしる言葉であるが、相手に対する思いやり、親しみ・愛情の気持ちを込めて用いることもある。「—だな。そんなに思いつめなくていいのに」など。また、「—! あきらめるな」のように、否定批判などの意で、感動詞的にも用いられる。
[派生]ばかさ[名]
[用法]馬鹿・阿呆 (あほう) ——「馬鹿」のほうが広い地域で使われ、意味範囲も広い。「馬鹿に暑い」「馬鹿正直」「このネジは馬鹿になっている」のような意は「阿呆」にはない。◇「馬鹿」は関東で、「阿呆」は関西で多く使われる。

出典:青空文庫

出典:gooニュース

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