おおえ‐の‐ちさと【大江千里】
平安前期の歌人。音人(おとんど)の子。兵部大丞(ひょうぶだいじょう)。中古三十六歌仙の一人。宇多天皇の命により「句題和歌(大江千里集)」を撰進。生没年未詳。
かしわぎ‐ぎえん【柏木義円】
[1860〜1938]プロテスタント牧師・思想家。新潟の生まれ。新島襄(にいじまじょう)の感化を受けた。群馬県安中教会に終生在住。軍国主義に反対し、国家神道や教育勅語を批判した。
かりや‐えきさい【狩谷棭斎】
[1775〜1835]江戸後期の考証学者。江戸の人。本姓は高橋。名は望之。日本の古典の考証・注解や金石文の収集などに業績を残した。著「日本国現報善悪霊異記攷証」「古京遺文」「箋注倭名類聚抄(せん...
かんざん【寒山】
中国、唐代の僧。拾得(じっとく)とともに天台山国清寺(こくせいじ)を訪れ、豊干(ぶかん)に師事。三者を三隠と称した。文殊菩薩(もんじゅぼさつ)の化身とされる。禅画の「寒山拾得図」や「四睡図」に描...
がんじん【鑑真】
[688〜763]奈良時代の渡来僧。日本の律宗の祖。中国揚州(江蘇省)の人。渡日を志して五度失敗し、その間に失明したが、天平勝宝5年(753)来日。東大寺に初めて戒壇を設け、聖武上皇らの帰依を受...
きたがわ‐もりさだ【喜田川守貞】
[1810〜?]江戸後期の風俗史家。大坂の人。本姓、石原。上方・江戸の風俗習慣を記録した「守貞漫稿」は、明治になって「類聚(るいじゅう)近世風俗志」として刊行された。
きだ‐さだきち【喜田貞吉】
[1871〜1939]歴史学者。徳島の生まれ。日本歴史地理学会を組織し、雑誌「歴史地理」を刊行。京大教授などを歴任。南北朝正閏論(せいじゅんろん)・法隆寺再建論などの論争で有名。
きよはら‐の‐ふかやぶ【清原深養父】
平安前期の歌人。清原房則の子。元輔の祖父。内蔵大允(たくみのだいじょう)。家集「深養父集」があり、「古今集」「後撰集」に歌が収載される。生没年未詳。
ぎえん【義淵】
[?〜728]奈良初期の法相(ほっそう)宗の僧。大和の人。元興寺(がんごうじ)の智鳳に唯識を学び、岡寺(竜蓋寺(りゅうがいじ))を開いた。門下に玄昉(げんぼう)・行基(ぎょうき)らがいる。
くつ‐げん【屈原】
[前340ころ〜前278ころ]中国、戦国時代の楚(そ)の政治家・詩人。名は平。原は字(あざな)。楚の王族に生まれ、懐王に仕え内政・外交に活躍したが、讒言(ざんげん)により次の頃襄(けいじょう)王...