いのうえ‐しげよし【井上成美】
[1889〜1975]軍人。海軍大将。宮城の生まれ。軍務局長・第四艦隊司令長官・海軍次官などを歴任。日独伊三国同盟に反対、空軍を重視し大艦巨砲主義を批判。 阿川弘之によるの伝記小説。昭和6...
いのうえ‐しろう【井上士朗】
[1742〜1812]江戸中期の俳人・医者。尾張の人。名は正春。別号、枇杷園(びわえん)。俳諧を加藤暁台に学び、国学や絵画にも通じた。著「枇杷園七部集」「枇杷園随筆」など。
いのうえ‐しんかい【井上真改】
[?〜1682]江戸初期の刀工。日向(ひゅうが)の人。大坂で国貞の跡を継ぎ、2代目和泉守国貞を名のったが、のち井上真改と改めた。2代目津田助広と並ぶ大坂新刀の名工で、その作は大坂正宗と称された。
いのうえ‐じゅんのすけ【井上準之助】
[1869〜1932]銀行家・政治家。大分の生まれ。横浜正金銀行頭取・日本銀行総裁・大蔵大臣などを歴任。昭和5年(1930)金解禁を断行。民政党の筆頭総務として選挙戦中、血盟団団員に暗殺された。
いのうえ‐つう【井上通】
[1659〜1738]江戸中期の女流歌人。讃岐の人。丸亀藩主の母に仕え、雨森芳洲らと交わった。著「帰家日記」など。井上通女。
いのうえ‐つとむ【井上勤】
[1850〜1928]翻訳家。徳島の生まれ。大蔵省、文部省などに勤めるかたわら、ベルヌ「月世界一周」、トマス=モア「良政府談」、デフォー「魯敏孫(ロビンソン)漂流記」などを翻訳し、明治初期西洋文...
いのうえ‐てつじろう【井上哲次郎】
[1856〜1944]哲学者。福岡の生まれ。東大教授。ドイツ観念論哲学を紹介し、日本の観念論哲学を確立。また、外山正一(とやままさかず)・矢田部良吉と「新体詩抄」を刊行し、新体詩運動を興した。著...
いのうえ‐にっしょう【井上日召】
[1886〜1967]国家主義者。群馬の生まれ。本名、昭。日蓮宗に帰依し、日召と号す。血盟団を結成、国家革新を計画し、一人一殺(いちにんいっさつ)主義を唱え、井上準之助・団琢磨を暗殺。裁判で無期...
いのうえ‐のぼり【井上登】
[1885〜1971]裁判官・プロ野球コミッショナー。千葉の生まれ。司法省調査部長、大審院部長判事などを歴任し、昭和22年(1947)最高裁判所の判事となる。また、同16年、日本野球連盟の最高顧...
いのうえ‐はりまのじょう【井上播磨掾】
[?〜1674?]江戸初期の古浄瑠璃の太夫。京都の人。通称、市郎兵衛。後年、大坂で操り芝居を興行。豪快な曲を得意とし、愁嘆場にもすぐれ、その語り口は義太夫節に影響を与えた。