ないとう‐こなん【内藤湖南】
[1866〜1934]東洋史学者。秋田の生まれ。本名、虎次郎。大阪朝日新聞などの記者を経て京大教授となり東洋史学を担任、中国史学の発展に貢献した。著「日本文化史研究」「支那史学史」など。
ないとう‐じょうそう【内藤丈草】
[1662〜1704]江戸前期の俳人。蕉門十哲の一人。通称、林右衛門。別号、懶窩(らんか)・仏幻庵など。尾張犬山藩士。出家して京にのぼり、芭蕉に師事。句風は軽妙洒脱。著「寝ころび草」など。
ないとう‐たちゅう【内藤多仲】
[1886〜1970]建築家。山梨の生まれ。高層建築物の耐震構造法を確立。名古屋テレビ塔や東京タワーなど鉄塔の設計を数多く手がけ、「塔博士」とよばれた。
ないとう‐めいせつ【内藤鳴雪】
[1847〜1926]俳人。江戸の生まれ。本名、素行。別号、老梅居。正岡子規の影響で俳句を始める。平明温雅な作風で、日本派の長老と仰がれた。著「鳴雪句集」「鳴雪俳話」など。
なかえ‐とうじゅ【中江藤樹】
[1608〜1648]江戸前期の儒学者。近江(おうみ)の人。名は原。字(あざな)は惟命。日本陽明学派の祖。初め朱子学を修め、のち、陽明学を首唱して近江聖人とよばれた。熊沢蕃山・淵岡山(ふちこうざ...
なかばやし‐ちくとう【中林竹洞】
[1776〜1853]江戸後期の文人画家。尾張の人。名は成昌。字(あざな)は伯明。瀟洒(しょうしゃ)な山水画を得意とした。著「竹洞画論」など。
なからい‐とうすい【半井桃水】
[1861〜1926]小説家。対馬(つしま)の人。本名、冽(きよし)。朝日新聞の記者となり、通俗小説を発表。門下に樋口一葉がいた。作「海王丸」「天狗廻状」など。
ノイマン【Johann Ludwig von Neumann】
[1903〜1957]米国の数学者。ハンガリー生まれ。ヒルベルト空間論を展開して量子力学を数学的に基礎づけ、第二次大戦後は電子計算機論・数理経済学・ゲームの理論を研究。ジョン=フォン=ノイマン。...
のむら‐ぼうとうに【野村望東尼】
[1806〜1867]江戸末期の歌人。名はもと。号、招月・向陵。福岡藩士野村貞貫の後妻。夫の死後、剃髪(ていはつ)して望東尼と称した。和歌を大隈言道に師事。勤王の志厚く、高杉晋作らと親交があった...
はせがわ‐とうはく【長谷川等伯】
[1539〜1610]桃山時代の画家。能登の人。名は又四郎、のち帯刀(たてわき)。初め信春と号して仏画を描いたが、のち京都に出て諸派の画法を学び、名も等伯と改め、日本独自の水墨画様式を確立。また...