くろいわ‐じゅうご【黒岩重吾】
[1924〜2003]小説家。大阪の生まれ。社会派の推理小説の第一人者として活躍し、後年は日本古代史を題材とした歴史小説の新分野を切り開いた。「背徳のメス」で直木賞受賞。他に「休日の断崖」「天の...
くろしま‐でんじ【黒島伝治】
[1898〜1943]小説家。香川の生まれ。シベリア出兵の体験に基づく反戦小説や農民小説を発表、プロレタリア作家として認められた。著「二銭銅貨」「豚群」「渦巻ける烏の群」。
くろだ‐きよたか【黒田清隆】
[1840〜1900]政治家。鹿児島の生まれ。戊辰(ぼしん)戦争で官軍参謀として五稜郭(ごりょうかく)を攻撃。明治維新後、北海道開拓長官。日朝修好条規を締結。明治21年(1888)首相に就任、大...
くろだ‐せいき【黒田清輝】
[1866〜1924]洋画家。鹿児島の生まれ。本名、清輝(きよてる)。清綱の養嗣子。渡仏してラファエル=コランに師事。帰国後、外光派の画風を日本に導き入れ、久米桂一郎とともに天真道場を開き、のち...
くろだ‐よしたか【黒田孝高】
[1546〜1604]安土桃山時代の武将。播磨(はりま)の人。初姓、小寺。通称官兵衛。法号、如水。織田信長に仕え、信長死後、羽柴秀吉の統一事業の参謀として活躍。秀吉の死後、関ヶ原の戦いでは徳川方...
クロポトキン【Pyotr Alekseevich Kropotkin】
[1842〜1921]ロシアの政治思想家・地理学者。国家を廃した小組織の連合による社会を主張する無政府主義の理論家として著作・宣伝に努めた。著「パンの略取」「相互扶助論」「現代科学と無政府主義」など。
クロムウェル【Cromwell】
(Oliver〜)[1599〜1658]英国の軍人・政治家。ピューリタン革命の指導者として、議会軍を率いて王軍を破り、1649年チャールズ1世を処刑。1653年、護国卿となって軍事的独裁政治を...
クローデル【Paul Claudel】
[1868〜1955]フランスの詩人・劇作家・外交官。カトリック信仰に支えられた壮大な世界認識の詩劇を書いた。また、駐日大使として日仏文化交流に貢献。詩集「五大頌歌」、戯曲「マリアへのお告げ」「...
くわやま‐ぎょくしゅう【桑山玉洲】
[1746〜1799]江戸中期の文人画家。紀伊の人。初め沈南蘋(しんなんぴん)の写生画を独学、のち池大雅に南画を学んで独自の描線を用いた山水画を描いた。すぐれた画論家としても知られる。
クンデラ【Milan Kundera】
[1929〜2023]チェコの小説家。長編小説「冗談」で地位を築くが、のち、反体制派として作品の発表を禁じられる。1975年にフランスに亡命。他に「存在の耐えられない軽さ」「不滅」など。