まえだ‐ゆうぐれ【前田夕暮】
[1883〜1951]歌人。神奈川の生まれ。本名、洋造。尾上柴舟(おのえさいしゅう)に師事。「詩歌」を創刊して、明星派に対抗。自然主義短歌といわれる牧水・夕暮時代を現出した。のち、自由律短歌を提...
まきの‐えいいち【牧野英一】
[1878〜1970]刑法学者。岐阜の生まれ。主観主義的な刑法理論を展開、応報刑主義を批判して教育刑主義を唱えた。文化勲章受章。著「日本刑法」「刑法研究」など。
まさき‐ひろし【正木ひろし】
[1896〜1975]弁護士。東京の生まれ。本名、昊(ひろし)。第二次大戦中、個人雑誌「近きより」を刊行し、軍国日本を批判。戦後も人道主義の立場から三鷹事件などの弁護を担当。
まさむね‐はくちょう【正宗白鳥】
[1879〜1962]小説家・劇作家・評論家。岡山の生まれ。本名、忠夫。自然主義作家として、虚無的人生観を客観的に描いた。文化勲章受章。小説「何処へ」「泥人形」、戯曲「安土の春」、評論「作家論」など。
マスカーニ【Pietro Mascagni】
[1863〜1945]イタリアの作曲家。写実主義オペラを確立。作品にオペラ「カバレリアルスティカーナ」など。
マッキンリー【William McKinley】
[1843〜1901]米国の政治家。第25代大統領。在任1897〜1901。共和党。アメリカ‐スペイン戦争、ハワイ併合、中国の門戸開放政策などを進めたが、在任中に無政府主義者に暗殺された。→ルー...
マッハ【Ernst Mach】
[1838〜1916]オーストリアの物理学者・哲学者。波動や超音速について研究し、マッハ数の概念を導入。ニュートン力学の時間・空間などの概念を批判的に検討。また実証主義的経験批判論を展開してそ...
まやま‐せいか【真山青果】
[1878〜1948]劇作家・小説家。宮城の生まれ。本名、彬(あきら)。小栗風葉に師事し、自然主義作家として出発、のち劇作に転じ、多くの戯曲を発表。また、西鶴・馬琴などの考証にもすぐれた業績を残...
マリア‐テレジア【Maria Theresia】
[1717〜1780]オーストリアの君主。在位1740〜1780。フランツ1世の妃。マリー=アントワネットの母。父カール6世の死後、ハプスブルク家の全領土を相続。オーストリア継承戦争・七年戦争...
マリタン【Jacques Maritain】
[1882〜1973]フランスの哲学者。初めベルクソンの「生の哲学」に傾倒、カトリック入信後はネオ‐トミズムの立場から近代思想を批判、実存主義的ヒューマニズムを提唱した。著「認識の諸段階」「キリ...