ウィーラント【Heinrich Otto Wieland】
[1877〜1957]ドイツの有機化学者。胆汁酸の構造を研究。また、生体内の化学反応における脱水素反応説を提唱し、酸化説をとる、ワールブルクとの論争が有名。1927年、ノーベル化学賞受賞。
ウォルフ【Christian von Wolff】
[1679〜1754]ドイツの哲学者・数学者。ライプニッツの哲学を継承し、合理主義哲学を体系化した。また、ラテン語に代えてドイツ語の哲学用語を定めるなど、ドイツ啓蒙思想を代表。著「数学の基礎」。
ウォーラーステイン【Immanuel Wallerstein】
[1930〜2019]米国の政治社会学者。近現代の世界システムを、西欧を中心とした単一のグローバルな資本主義分業体制の展開過程としてとらえた。著「近代世界システム」など。
ウーサイ【Bernardo Alberto Houssay】
[1887〜1971]アルゼンチンの生理学者。脳下垂体前葉ホルモンと糖代謝について研究。1947年、ノーベル生理学医学賞を受賞。ウッセイ。ウサイ。
えんくう【円空】
[1632?〜1695]江戸初期の臨済宗の僧。美濃の人。生涯に12万体の造像を発願し、諸国を遍歴、布教しながら、円空仏とよばれる仏像を多数制作した。
おおえ‐けんざぶろう【大江健三郎】
[1935〜2023]小説家。愛媛の生まれ。東大在学中に「飼育」で芥川賞受賞。新しい文学の旗手として認められる。豊かな想像力と独特の文体による、現代に深く根ざした作品を発表。平成6年(1994)...
おおもり‐しょうぞう【大森荘蔵】
[1921〜1997]哲学者。岡山の生まれ。東大教授。分析哲学から出発、物心二元論を批判して独自の哲学体系を築く。著作に「言語・知覚・世界」「物と心」「新視覚新論」「時は流れず」など。
おかにし‐いちゅう【岡西惟中】
[1639〜1711]江戸前期から中期の俳人。因幡(いなば)の人。号は一時軒など。西山宗因に師事し、談林随一の論客として知られた。著「俳諧蒙求」「近来俳諧風体抄」など。
おかまつ‐かずお【岡松和夫】
[1931〜2012]小説家。福岡の生まれ。学生時代は政治運動に参加。「志賀島(しかのしま)」で芥川賞受賞。体験や見聞に基づく作品が多い。他に「壁」「異郷の歌」「峠の棲家(すみか)」など。
おぐら‐まさつね【小倉正恒】
[1875〜1961]実業家・政治家。石川の生まれ。内務官僚から転身して住友本社総理事。戦時体制下の財界を指導した。第三次近衛内閣蔵相。