とくとみ‐そほう【徳富蘇峰】
［1863〜1957］評論家。熊本の生まれ。本名、猪一郎。蘆花の兄。同志社中退後、自由民権運動に参加。のち民友社を設立、「国民之友」「国民新聞」を発刊し、平民主義を主張。日清戦争後は政府と結び、...
ドストエフスキー【Fyodor Mikhaylovich Dostoevskiy】
［1821〜1881］ロシアの小説家。処女作「貧しき人々」で作家として出発。混迷する社会の諸相を背景として、内面的、心理的矛盾と相克の世界を描き、人間存在の根本的問題を追求。20世紀の文学に多大...
なかい‐りけん【中井履軒】
［1732〜1817］江戸中期の儒学者。大坂の人。名は積徳。甃庵(しゅうあん)の次男。兄竹山とともに五井蘭洲に学び、折衷主義的で自由な学風を樹立した。著「七経逢原」「年成録」など。
なかにし‐れい【なかにし礼】
［1938〜2020］作詞家・小説家。満州の生まれ。本名、中西礼三。シャンソンの訳詩を手がけた後、歌謡曲の作詞家となり、洗練された大人の感覚で多くのヒット曲を生む。その後小説も執筆し、自伝的な作...
ながた‐ひでお【長田秀雄】
［1885〜1949］詩人・劇作家。東京の生まれ。幹彦の兄。「明星」「スバル」に参加。自由劇場の発足とともに新劇運動に加わり、史劇で新分野を開いた。戯曲「歓楽の鬼」「大仏開眼」など。
はん‐しょう【班昭】
中国、後漢の文人。扶風安陵（陝西(せんせい)省）の人。班固・班超の妹。曹世叔に嫁したが、夫の死後、和帝の詔により、兄の「漢書」編纂を引き継いで八表と天文志を完成した。「女誡」7編、「東征賦」を著...
はん‐ぴょう【班彪】
［3〜54］中国、後漢の歴史家。班固・班超・班昭兄妹の父。前漢の歴史書編纂を企てたが、数十編を作ったのみで没。班固・班昭が後を継いで「漢書」を完成した。
ファン‐アイク【van Eyck】
フランドルの画家の兄弟。兄フーベルト（Hubert［1370ころ〜1426］）・弟ヤン（Jan［1390ころ〜1441］）。油彩画法を確立。透明な色彩と緻密(ちみつ)な描写でフランドル絵画に新時...
ふじわら‐の‐たかのぶ【藤原隆信】
［1142〜1205］平安末期・鎌倉初期の宮廷画家・歌人。法名、戒心。定家の異父兄。似絵(にせえ)の先駆者で、神護寺所蔵の源頼朝像・平重盛像の作者と伝えられる。家集「隆信朝臣集」。
ふじわら‐の‐ただひら【藤原忠平】
［880〜949］平安中期の公卿。基経の子。諡号(しごう)、貞信公。兄時平の死後、摂政、のちに太政大臣・関白となる。時平の遺業「延喜格式」を完成。日記「貞信公記」がある。
