ヒメネス【Juan Ramón Jiménez】
[1881〜1958]スペインの詩人。音楽性・色彩感に満ちた叙情詩から出発。のち、装飾性を排した純粋詩を追求した。1956年ノーベル文学賞受賞。代表作「プラテーロと私(わたし)」。
ひらばやし‐たいこ【平林たい子】
[1905〜1972]小説家。長野の生まれ。本名、タイ。各地を放浪し、職を転々としながらプロレタリア作家として出発。第二次大戦後はしだいに反共的姿勢を強めた。作「施療室にて」「かういふ女」「砂漠...
ひろつ‐かずお【広津和郎】
[1891〜1968]小説家・評論家。東京の生まれ。柳浪の次男。「神経病時代」で小説家として出発。小説「やもり」「風雨強かるべし」、評論集「作者の感想」など。
ビスコンティ【Luchino Visconti】
[1906〜1976]イタリアの映画監督・舞台演出家。ミラノの貴族出身。ネオレアリズモから出発し、のち没落貴族の心象を投影した重厚で耽美(たんび)的な世界を描いた。作「夏の嵐」「ベニスに死す」など。
フィヒテ【Johann Gottlieb Fichte】
[1762〜1814]ドイツの哲学者。カント哲学から出発して物自体の考えを否定、自我の実践性を理論的認識にまで広げて基礎づけ、倫理的色彩の濃い思想体系を樹立。ナポレオン占領下のベルリンでの講演「...
ふじもり‐せいきち【藤森成吉】
[1892〜1977]小説家・劇作家。長野の生まれ。人生派作家として出発、のちプロレタリア文学運動に参加。戯曲「何が彼女をさうさせたか」、小説「若き日の悩み」など。
フッサール【Edmund Husserl】
[1859〜1938]ドイツの哲学者。現象学の創始者。数学の研究から出発し、心理主義を排して純粋論理学を提唱。のち厳密な学としての哲学を目指し、先験的意識の本質構造に基づいて対象をとらえようとす...
ふなはし‐せいいち【舟橋聖一】
[1904〜1976]小説家・劇作家。東京の生まれ。戯曲から出発し、のち行動主義をうたった小説「ダイヴィング」で注目された。第二次大戦後は独自の伝統的、官能的な美の世界を展開。小説「木石」「雪夫...
フライリヒラート【Hermann Ferdinand Freiligrath】
[1810〜1876]ドイツの詩人。ロマン主義から出発、のち政治詩を発表。詩集「現代政治社会詩集」。
ベッヒャー【Johannes Robert Becher】
[1891〜1958]ドイツの詩人。表現主義から出発し、反戦的な政治詩人として活躍。詩集「滅亡と勝利」、自伝小説「別れ」、評論「詩の擁護」など。