かめい‐これのり【亀井玆矩】
[1557〜1612]安土桃山・江戸初期の武将。名は新十郎。主家の尼子氏滅亡後、織田信長・豊臣秀吉に仕え、因幡(いなば)国鹿野城主となる。関ヶ原の戦いでは徳川方に味方し、朱印船貿易に意を注いだ。
かわじ‐としあきら【川路聖謨】
[1801〜1868]江戸末期の幕臣。豊後(ぶんご)の人。奈良奉行・大坂町奉行を経て、勘定奉行兼海防掛(かいぼうがかり)・外国奉行などを歴任し、日露和親条約に調印。江戸開城の直前に自殺。
たんけい【湛慶】
[1173〜1256]鎌倉時代の仏師。運慶の長男。法印にのぼる。父没後は慶派を主宰。代表作に三十三間堂の千手観音坐像などがある。
ちょうけん【澄憲】
[1126〜1203]平安末期から鎌倉前期にかけての天台宗の僧。藤原通憲の子。法印・大僧都。平治の乱で下野に流されたが、晩年京都の安居院(あぐい)に住み唱導(説法)で布教、安居院流唱導の祖とされ...
マクルーハン【Marshall McLuhan】
[1911〜1980]カナダの英文学者・文明批評家。メディアの印刷物からテレビ・コンピューターなど電子工学的媒体への移行と、それによる人間の感覚や社会への影響などを論じた。著「メディアの理解」など。
マネ【Édouard Manet】
[1832〜1883]フランスの画家。明るい色彩と平面的な構図で都会感覚あふれる絵を描き、印象派の誕生に大きな影響を与えた。作「草上の食事」「オランピア」など。
むじゃく‐どうちゅう【無着道忠】
[1653〜1745]江戸中期の臨済宗の僧。但馬(たじま)の人。別号、葆雨堂・照冰堂。妙心寺の竺印(ちくいん)に師事、広く教禅の学を修めた。妙心寺竜華院主。著「禅林象器箋」など。
メンツェル【Adolph von Menzel】
[1815〜1905]ドイツの画家。初め主に版画・挿絵を、のちに印象派の先駆と評される油絵を描いた。フリードリヒ大王時代の歴史や風俗を描いた作品が多いが、工場労働者を描いた「鉄工場」などでも知られる。
モリス【William Morris】
[1834〜1896]英国の工芸家・詩人・社会思想家。装飾美術の発展に貢献。社会主義運動に参加する一方、印刷・造本の分野でも活躍。叙事詩「地上楽園」、小説「ユートピアだより」。
よろず‐てつごろう【万鉄五郎】
[1885〜1927]洋画家。岩手の生まれ。後期印象派・フォービスムの影響を受け、フュウザン会の結成に参加。しだいに独自の解釈によるキュビスムに傾き、晩年は東洋的な表現主義へと移行した。