べん‐の‐ないし【弁内侍/辨内侍】
鎌倉中期の女流歌人。藤原信実の娘。後深草天皇に仕えた。のち、出家。著「弁内侍日記」。後深草院弁内侍。生没年未詳。
ほそい‐こうたく【細井広沢】
[1658〜1736]江戸中期の儒学者・書家。遠江(とおとうみ)の人。名は知慎(ともちか)。朱子学・陽明学を修め、また、唐様書道を広めた。柳沢吉保に仕え、歴代天皇陵の修築に尽力。
ほづみ‐やつか【穂積八束】
[1860〜1912]法学者。愛媛の生まれ。陳重(のぶしげ)の弟。東大教授。君権絶対主義の立場から民法の実施に反対。また、美濃部達吉の天皇機関説を攻撃。著「憲法大意」など。
ほりかわ‐てんのう【堀河天皇】
[1079〜1107]第73代の天皇。在位1087〜1107。白河天皇の第2皇子。名は善仁(たるひと)。即位当初は白河上皇の院政期であったが、長じて政務に精励し、末代の聖王と称された。
まなせ‐どうさん【曲直瀬道三】
[1507〜1594]室町後期・安土桃山時代の医者。京都の人。名は正盛。字(あざな)は一渓。足利学校に学び、田代三喜に中国医学を学んで、日本医学中興の祖とされる。将軍足利義輝や豊臣秀吉らの信任を...
まるやま‐まさお【丸山真男】
[1914〜1996]政治思想史学者。大阪の生まれ。東大教授。昭和21年(1946)「超国家主義の論理と心理」を発表し、日本の超国家主義を分析。その後も日本型ファシズムと天皇制国家などを論じ、第...
まんせい【満誓】
奈良前期の僧・歌人。俗名、笠朝臣麻呂(かさのあそみまろ)。養老5年(721)出家し、元正天皇の命により筑紫の観世音寺を造立。大宰帥(だざいのそち)となった大伴旅人と親交があり、沙弥(さみ)満誓・...
みかさ‐の‐みや【三笠宮】
宮家の一。昭和10年(1935)大正天皇の第4皇子崇仁(たかひと)親王が創立。
みかさのみや‐たかひと【三笠宮崇仁】
[1915〜2016]大正天皇の第4皇子。幼名、澄宮(すみのみや)。昭和10年(1935)三笠宮家を創設。第二次大戦中は陸軍参謀などを務めた。戦後は古代オリエント史を研究。紀元節復活の動きには、...
みかみ‐さんじ【三上参次】
[1865〜1939]歴史学者。兵庫の生まれ。東大教授、史料編纂掛主任として「大日本史料」「大日本古文書」の刊行に従事。「明治天皇御紀」の編修を主宰。著「江戸時代史」など。