ワイル【Hermann Weyl】
[1885〜1955]ドイツの数学者。数学基礎論から理論物理学にわたる幅広い研究を行い、微分幾何学や群論を応用して相対性理論・量子力学の研究に貢献した。
わかばやし‐きょうさい【若林強斎】
[1679〜1732]江戸中期の儒学者・神道家。京都の人。名は進居。浅見絅斎(あさみけいさい)に学び、崎門(きもん)学派を継ぎ、実践躬行を強調した。著「若林子語録」など。
わがつま‐さかえ【我妻栄】
[1897〜1973]民法学者。山形の生まれ。東大教授。民法の体系的な解釈を行い、学界や実務に大きな影響を与えた。文化勲章受章。著「民法講義」「近代法における債権の優越的地位」。
ワグナー【Adolf Heinrich Gotthilf Wagner】
[1835〜1917]ドイツの経済学者。新歴史学派の代表者で、自由放任主義と社会主義革命とに反対して、国家社会主義を唱えた。著「財政学」。
わたなべ‐かざん【渡辺崋山】
[1793〜1841]江戸後期の蘭学者・画家。名は定静(さだやす)。通称、登。別号、寓絵堂(ぐうかいどう)。三河田原藩の家老で、海防掛を兼ねた。佐藤一斎に儒学を、谷文晁(たにぶんちょう)に南画を...
わたなべ‐かずお【渡辺一夫】
[1901〜1975]仏文学者。東京の生まれ。東大教授。ラブレーを中心とするフランス16世紀文学の研究に業績をあげる一方、批評家としても活躍。著「ラブレー研究序説」「フランスユマニスムの成立」。
わだ‐せい【和田清】
[1890〜1963]東洋史学者。神奈川の生まれ。東大教授。満蒙史・中国政治史専攻。著「東亜史研究」「中国史概説」。
わだち‐きよお【和達清夫】
[1902〜1995]地球物理学者。愛知の生まれ。初代気象庁長官・埼玉大学学長・日本学士院長。地震が300キロメートル以上の深所でも発生することを発見。昭和60年(1985)文化勲章受章。
わだ‐つなしろう【和田維四郎】
[1856〜1920]鉱物学者。福井の生まれ。ナウマンと地質調査所を建議してその初代所長となり、のち東大教授・八幡製鉄所長官なども歴任。日本産鉱物の標本を収集し、「日本鉱物誌」を著した。また、書...
わだ‐ひでまつ【和田英松】
[1865〜1937]国史学者・国文学者。広島の生まれ。史料編纂官となり、「古事類苑」の編纂に尽力。著「官職要解」「本朝書籍目録考証」「栄花物語詳解」。