つぼい‐よしちか【壺井義知】
[1657〜1735]江戸中期の有職故実家。河内(かわち)の人。名は「よしとも」とも。号、鶴翁など。通称、安左衛門。実証的研究を確立し、多くの門人を指導した。著「装束要領抄」など。
つるみね‐しげのぶ【鶴峰戊申】
[1788〜1859]江戸後期の国学者。豊後(ぶんご)の人。通称、和左治。蘭文法に則り、最初の国文典である「語学新書」を著した。のち、水戸藩に出仕。
てい‐せいこう【鄭成功】
[1624〜1662]中国、明末・清初の武将。鄭芝竜(しりゅう)の長男で、母は日本人。長崎の生まれ。本名、森(しん)。字(あざな)は大木。日本名、田川福松。南明の隆武帝(唐王)より朱姓を賜り、「...
てい‐れい【丁玲】
[1904〜1986]中国の女流作家。臨澧(りんれい)(湖南省)の人。本名、蒋冰姿(しょうひょうし)。左翼作家連盟に属し、夫の胡也頻刑死後、共産党に入党。解放区で文化宣伝工作に従事。1954年ご...
てじま‐とあん【手島堵庵】
[1718〜1786]江戸中期の心学者。京都の人。名は信。通称、近江屋嘉左衛門。石田梅岩に学び、時習社・明倫舎などを設立して心学の普及に努めた。著「坐談随筆」「知心弁疑」など。
てらかど‐せいけん【寺門静軒】
[1796〜1868]江戸後期の儒学者・文人。江戸の人。名は良。通称、弥五左衛門。「江戸繁昌記」を著し、江戸を追放される。
デル【Floyd Dell】
[1887〜1969]米国の小説家・批評家。左翼系雑誌を編集。小説「夢想家」、評論「インテリ放浪者」、自伝「帰郷」など。
とういん‐きんかた【洞院公賢】
[1291〜1360]南北朝時代の公卿。有職故実に明るく、南北両朝から信任され、左大臣・太政大臣に任じられた。「拾芥抄」「歴代最要抄」などの編著のほか日記「園太暦(えんたいりゃく)」がある。中園...
なかむら‐けんきち【中村憲吉】
[1889〜1934]歌人。広島の生まれ。伊藤左千夫に師事し、「アララギ」の同人として活躍。歌集「馬鈴薯(ばれいしょ)の花」(島木赤彦と共著)「林泉集」「しがらみ」「軽雷集」など。
ながや‐おう【長屋王】
[684〜729]奈良前期の政治家。天武天皇の孫。高市皇子の子。聖武天皇のもとで左大臣となり、藤原氏を抑えて皇親政治を推進したが、讒言(ざんげん)により、自殺に追い込まれた。