かいほ‐ぎょそん【海保漁村】
[1798〜1866]江戸後期の儒学者・考証学者。上総(かずさ)の人。名は元備、字(あざな)は純卿など。太田錦城に師事。佐倉藩儒から、のち幕府の医学館の儒学教授。著作に「漁村文話」など。
かがわ‐かげき【香川景樹】
[1768〜1843]江戸後期の歌人。鳥取の人。号、桂園。香川景柄(かげもと)、小沢蘆庵に師事。賀茂真淵(かものまぶち)らの古代尊重主義に反対、純粋感情を重んじる桂園派を打ち立てた。著に歌集「桂...
かきざき‐はきょう【蠣崎波響】
[1764〜1826]江戸後期の画家。名は広年。松前藩主松前資広の五男。家老蠣崎家の養子となる。円山応挙に師事。「夷酋列像」は肖像画の傑作とされる。
かくゆう【覚猷】
[1053〜1140]平安後期の天台宗の僧。大納言源隆国の第9子。初名は顕智。園城(おんじょう)寺の覚円に師事し、のち、天台座主(ざす)・大僧正となった。鳥羽離宮内の証金剛院に住したので俗に鳥羽...
かづき‐やすお【香月泰男】
[1911〜1974]洋画家。山口の生まれ。東京美術学校卒。藤島武二に師事。シベリア抑留後帰国、「埋葬」に始まる連作を制作。他の作品に「黒い太陽」など。画集に「画集シベリヤ」がある。
かとう‐ばんさい【加藤盤斎】
[1621〜1674]江戸前期の国学者・俳人。摂津(播磨とも)の人。別号、等空。細川幽斎・松永貞徳に師事し、古典の注釈に力を注いだ。著「新古今増抄」「徒然草抄」「伊勢物語新抄」など。
かどかわ‐げんよし【角川源義】
[1917〜1975]出版人・国文学者・俳人。富山の生まれ。辺見じゅんの父。折口信夫に師事。昭和20年(1945)に角川書店を創業、角川文庫・昭和文学全集などを刊行し成功を収めた。著作に「語り物...
かねこ‐とうた【金子兜太】
[1919〜2018]俳人。埼玉の生まれ。加藤楸邨に師事、「寒雷」同人。のち「風」に参加し、社会性俳句・前衛俳句の旗手となる。昭和37年(1962)「海程」を創刊・主宰。句集「少年」「東国抄」など。
かのこぎ‐たけしろう【鹿子木孟郎】
[1874〜1941]洋画家。岡山の生まれ。号、不倒。小山正太郎に学び、渡仏してローランスに師事。帰国後、関西美術院などで指導し関西洋画壇に重きをなす。作に「ローランス画伯の肖像」「新夫人」など。
カピッツァ【Pyotr Leonidovich Kapitsa】
[1894〜1984]ソ連の物理学者。英国に留学し、E=ラザフォードに師事。液体ヘリウムⅡの超流動を発見、ヘリウムや酸素の液化装置を開発し、極低温を研究した。1978年、ノーベル物理学賞受賞。