くまがい‐なおよし【熊谷直好】
[1782〜1862]江戸後期の歌人。岩国藩士。脱藩して大坂へ行き、香川景樹(かがわかげき)に師事。家集「浦の汐貝」、著「梁塵後抄」など。
くまらじゅう【鳩摩羅什】
《(梵)Kumārajīva》[344〜413]中国、六朝(りくちょう)時代の仏典の翻訳家。中央アジア亀玆(きじ)国の僧。父はインド人、母は亀玆国王の妹。前秦の亀玆攻略後、長安に迎えられ、訳経に...
くめ‐けいいちろう【久米桂一郎】
[1866〜1934]洋画家。佐賀の生まれ。フランスに渡り、黒田清輝とともにラファエル=コランに師事。帰国後、天真道場を興し、白馬会創立に参加、明るい外光派的画風で活躍。教育家・美術行政家として...
くらはし‐そうぞう【倉橋惣三】
[1882〜1955]教育者・教育学者。静岡の生まれ。東京女高師教授、付属幼稚園主事。児童心理学を研究し、自由遊びを重視した幼児教育をすすめた。雑誌「幼児の教育」などを編集。戦後、日本保育学会を...
グリルパルツァー【Franz Grillparzer】
[1791〜1872]オーストリアの劇作家。ロマン主義の時代にあって、古典主義への復帰を理想とした。戯曲「サッフォー」「金羊毛皮」、小説「哀れな辻音楽師」など。
グンドルフ【Friedrich Gundolf】
[1880〜1931]ドイツの文芸史家。本名グンデルフィンガー(Gundelfinger)。ゲオルゲに師事し、哲学的文芸学を築いた。著「シェークスピアとドイツ精神」「ゲーテ」など。
けいざん‐じょうきん【瑩山紹瑾】
[1268〜1325]鎌倉後期の曹洞宗の僧。越前の人。諡号(しごう)、仏慈禅師・常済大師。永平寺の孤雲懐奘(こうんえじょう)について得度、ついで徹通義介に師事し、その法を継いだ。能登に総持寺を開...
ケンペル【Engelbert Kämpfer】
[1651〜1716]ドイツの医学者。1690年、オランダ東インド会社の医師として来日、2年間滞在。日本の歴史・政治・社会・宗教・地理・動植物などを「日本誌」「江戸参府紀行」などに著述。
こいかわ‐はるまち【恋川春町】
[1744〜1789]江戸中期の黄表紙作者・狂歌師。駿河小島藩士。本名、倉橋格。狂号、酒上不埒(さけのうえのふらち)。筆名恋川春町は、藩邸があった小石川春日町のもじり。「金々先生栄花夢」で黄表紙...
こいずみ‐ちかし【古泉千樫】
[1886〜1927]歌人。千葉の生まれ。本名、幾太郎。伊藤左千夫に師事し、「アララギ」同人として活躍。のち「日光」に参加。歌集「川のほとり」「青牛集」など。